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【広島】新井、長男誕生日に悲願かなえた!MVPだ

スポーツ報知 9月11日(日)6時6分配信

◆巨人4―6広島(10日・東京ドーム)

 新井は、最終回の守備中に感極まり、目を真っ赤にした。田中からの送球を、一塁でがっちり受け取ると、両腕を突き上げてマウンドへ駆け寄り、次々にチームメートと抱き合った。緒方監督、黒田に続いて5度宙に舞い「言葉にならないですね」。誰からも愛される4番打者が、くしくも長男・亮規浩(あきひろ)君の12歳の誕生日に初体験のリーグ優勝へたどり着いた。

【写真】胴上げされて涙を流す黒田

 悲願だった。07年オフに「優勝できるチームでプレーしたい」と、阪神にFA移籍。しかし、08年に巨人に最大13ゲーム差を逆転されるなど優勝から見放され続けた。「個人記録は全部、シーズンが終わった後。極端に言えば、自分が試合に出なくても勝てばいい」。悔しい経験から、チームの勝利しか喜べなくなった。

プロ18年目で打点トップ98 満身創痍(そうい)で走り続けた。昨季脱臼した左手中指は腱(けん)がずれて自由に曲げられない。2人の息子と遊ぶ時、車のハンドルを握る時など日常生活でも痛みが走る。オフに手術も考えたが「トレーニングできなくなる。(プレーして指が)ダメになるのならやめてもいい」。悲壮感あふれる覚悟でプロ18年目に懸けていた。

 打点はリーグトップの98。この日は無安打に終わったが、得点圏打率3割4分5厘の勝負強さは、ジョンソン、菊池らを押しのけ、MVP最有力候補だ。39歳で獲得すれば、77年の巨人・王、84年の広島・衣笠、05年の阪神・金本の37歳を抜き、史上最年長となる。

 「ファンの人が喜んでくれてうれしかった」。号泣したFA会見から9年。あの時とは違う歓喜の涙を流した。

最終更新:9月11日(日)7時59分

スポーツ報知