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【広島】黒田、気迫で圧倒最年長V投手!「今日で終わりでもいい」

スポーツ報知 9月11日(日)6時6分配信

◆巨人4―6広島(10日・東京ドーム)

 黒田が泣いた。男泣きだ。涙をこらえながら緒方監督や選手と抱き合ってたが、弱かった時代から苦楽を共にしてきた新井と顔を合わせると、もう限界だった。新井の右肩に体を預けるようにして、思い切り泣いた。「きょうで終わりでもいいと思っていた。(目標が)一つ達成できた。最高の仲間で優勝できた」。ナインは、偉大なレジェンドを5度、胴上げした。

【写真】7度宙を舞った緒方監督

 今季9勝目、野茂英雄を超える日米通算202勝目は、25年ぶりのリーグ優勝を決める歴史的1勝となった。「球場に足を運んでくれるファンの前で結果を出せれば」と臨んだマウンド。5―3の6回1死一、二塁で力を振り絞った。村田を空振り三振。ギャレットを中飛。マウンドを降りる背番号15を、カープファンが立ち上がって迎えた。

 黒田が“戦闘”の最前列に立った。4回、鈴木、松山の連続弾の直後の初球に安部が死球。激怒したのは、三塁ベンチ前でキャッチボールをしていた黒田だった。仲間がやられたら、オレが守る―。両手を広げ、マウンドのマイコラスの方に向かって歩を進めた。チームメートに制止されたが、気迫で巨人を圧倒した。

 カープを闘う集団に変えた。昨年、広島に復帰。ツーシームなどで打者の内角を突きまくった。畝投手コーチは「今年は、黒田の投球を参考にした捕手の石原や会沢が、他の投手にも内角を要求するようになった。攻める姿勢が投手陣に浸透していった。黒田の影響が大きいよ」と明かす。野村は黒田から「もっと内角のボールを使っていけばいい」とアドバイスを受けて、リーグトップタイの14勝をマークするほどに脱皮した。

 なぜ野球をするのか? その問いに黒田は即答する。「使命感ですね」。カープに復帰した黒田の“男気伝説”が2年越しで完結した。

最終更新:9月21日(水)11時29分

スポーツ報知

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