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【週間為替展望】日銀追加緩和と米利上げ期待上昇から円安傾向へ

ZUU online 9月11日(日)21時10分配信

5日の東京市場は、ドル円相場が104円05銭で始まったものの、104円台を維持できなかった。きさらぎ会での黒田日銀総裁の発言から追加緩和期待が低下したことで、103円台前半まで下落した。海外市場でもその流れが続き、一時、103円13銭を付けた。ただ、その後は、米国市場が祝日のため動意薄の展開となり、103円台前半で推移した。

6日の東京市場は、朝方に103円81銭まで上昇したものの、浜田内閣官房参与の発言から再び、103円台前半まで下落し、海外市場では、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで、101円92銭まで下落した。

7日の東京市場は、日銀による総括検証が難航しているとの報道から、101円19銭まで売られたものの、海外市場では、海外株の上昇に連れる形でリスクオンとなり、101円台後半でニューヨーククローズとなった。

8日の東京市場は、日本株の下落に連れる形で、101円40銭まで下落した。海外市場では、米新規失業保険申請件数が良好な結果となったことで、101円台後半まで上昇し、原油先物価格の上昇や米10年債利回りの上昇から、102円62銭まで上昇した。

9日の東京市場は、週末要因からリスク回避的な流れとなり、101円台後半まで下落した。その後、海外市場では、日銀がマイナス金利の深掘りを検討との報道から、一時、103円台まで上昇したものの、米国株の下落に連れる形で、102円台後半まで下落して週の取引を終えた。

■今週の為替展望

今週注目される経済指標は、12日の7月機械受注、13日の7-9月期法人企業景気予測調査、中国8月鉱工業生産、中国8月小売売上高、15日の米8月小売売上高、米8月生産者物価、米4-6月期経常収支、米8月鉱工業生産・設備稼働率などである。

今週の外国為替は、ボストン連銀のローゼングレン総裁が利上げについて前向きな発言を行ったことや日銀によるマイナス金利の深掘り検討との報道から、円安ドル高の流れが想定される。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、マイナス1σから移動平均線の間であり、週足14週のRSIは、40%程度となっていることから、ほぼ中立の水準となっている。

以上から、9月の日銀金融政策決定会合では多くの市場関係者が追加緩和を予想しており、FOMCでの利上げ期待も高まっているだけでなく、IMMポジションで円買いポジションが積み上がっており、FOMC前にそのポジションを調整する動きも期待できることから、素直に円安トレンドを想定すべきであるものの、イベントを前に積極的に上値を追う動きも限定的であることから、やや強気程度が無難だろう。

足元のドル円の上昇が、要人発言による早期利上げ期待であることから、15日発表の米小売売上高の結果次第では、早期利上げ期待低下から、再び、下落する可能性もある点には注意したい。(ZUU online 編集部)

最終更新:9月11日(日)21時10分

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