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広島・誠也2打席連発!「神ってる」男が最後も決めた

デイリースポーツ 9/11(日) 9:01配信

 「巨人4-6広島」(10日、東京ドーム)

 赤い紙テープがグラウンドに舞う中、両腕を上げながら右翼からマウンドへと走る。初めての優勝の味。4年目の広島・鈴木誠也外野手は仲間と思い切り体をぶつけ合い、感情を表現した。打席での鋭い目つきはそこにはない。純粋な22歳の“素”があふれた。

 「信じられない気持ちとうれしさが半分半分。今まで味わったことのない緊張感だった。そういう中で、このような結果が残せたのは自信になります」

 大一番で“神った”。1点を追う四回。先頭で打席に立ち、左翼席への同点25号ソロ。続く松山の決勝弾につなげた。さらに五回1死一塁で迎えた第3打席では「積極的にいこうと」と左翼席最前列に飛び込む26号2ラン。自身初の2打席連発で、勝利への流れを確固たるものとした。

 高校までは投手。プロ入り後に野手に転向した。「結果を残せなければすぐにクビ」という強い危機感が成長曲線を描かせた。優勝への勢いを加速させた6月の11連勝。オリックス3連戦で2試合連続サヨナラ弾を含め3試合連続決勝弾で、緒方監督を「神ってる」とうならせた。「鈴木誠也」の名前は全国区になった。

 アーチを量産できるのは確かな技術があるから。ティー打撃では右手で左腕を押さえ、左脇が開かないよう徹底した。バットが体から離れなくなったことで、球を長く見ることができるようになった。「『左腕を使わない』使い方を覚えた」と東出打撃コーチ。軸足に体重を残し、駒のように回るスイングができ始めた。1月の自主トレではソフトバンク・内川に「確実性を高めたい」と弟子入り。確実性を上げ、本塁打量産までつなげた。

 試合後、指揮官が「神ってますね、やっぱり」と口にすると、ベンチで柔和な笑みを浮かべた。「これからも一戦一戦、思い切ってやるだけ」。まぶしい光を放った背番号51。もっと強く、たくましくなる。

最終更新:9/11(日) 9:52

デイリースポーツ