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マドンナジャパンがV5 大倉監督「ホッとした」

デイリースポーツ 9月11日(日)23時9分配信

 「女子野球W杯・決勝、日本10-0カナダ」(11日・釜山広域市)

 侍ジャパン女子代表、通称・マドンナジャパンのナインがついに5連覇という偉業を達成、2012年のカナダ大会から続くW杯での連勝も21に伸ばした。

 1次リーグでも対戦し8-2で破っているカナダとの決勝戦。この決勝カードは08年の松山大会以来4大会ぶりで、ここで勝ってから、マドンナジャパンの連覇は始まった。

 因縁の相手、日本を倒すことに執念を燃やすカナダチームは試合前に前日、台湾戦で勝利した際のアンパイアをこの日も主審で起用するよう大会本部に要求したり、マウンドにクレームをつけて試合を止めたりとあの手この手で揺さぶりをかけてきた。

 しかしその闘志を跳ね返すべく、ベンチ入り20人全員が一丸となって白球を追った。

 先発は絶対エース・里綾実(26)=兵庫ディオーネ。「私のルーティンなんです」という、試合前に体の隅々の状態を確認、動きの悪そうなところがあればしっかりほぐすことで「大丈夫、と思ってマウンドに上がることができる」と、いつもと変わらない気持ちと体で大一番のマウンドに上がった。

 自軍に失策が出ようと、少々ヒットや四球を許そうと、里の表情は変わらない。「自分の中で、やるべきことをやるだけですから」と自信満々に右腕を振り、カナダ打線を2安打、7回を投げきった。

 前夜。このメンバーでの、最後のミーティングが行われた。大倉監督は、カナダの分析や決勝での戦術などには一切触れず、「全員、1人ずつ決意表明しなさい」。

 多くの選手から「最高のメンバー」という声が聞かれた。主将・志村亜貴子外野手(33)=アサヒトラスト=は「明日が最後。すでに私たちは世界一のチームです。どんな形でもいいから、勝ちましょう」と話し、ナインも大きくうなずいた。

 そして大倉監督は「明日は10点リードされても知ったこっちゃない。10点取っても、手を緩めない。15点を取りにいく。いつも通りキャッキャ言いながら、最後の最後まで20人全員が力を出し切ろう」と、ナインを鼓舞して、世界の頂点に立つ大一番の備えを整えた。

 その通りの、試合展開だ。里がしっかりと試合をつくる。船越千紘捕手(20)=平成国際大=が二回、三回とタイムリーを放って主導権を握るが、四回にも、五回にも、相手の嫌がる打球を放ち、足を絡め、容赦なく得点差を広げていった。

 10-0。マウンド付近に歓喜の輪ができた。笑顔で見守った大倉監督は「このところ、優勝が至上命令のようになってましたから、ホッとしました。選手は明るかったし、彼女たちの力を全部出させてあげたかったから、本当によくやってくれたと思います」と5連覇の喜びを口にした。

 勝つことでまた、国内の“野球女子”たちにも目標ができる。まだ、マイナーな競技だが、この優勝が女子野球発展を必ず加速させるはずだ。

最終更新:9月11日(日)23時15分

デイリースポーツ

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