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日馬富士、初日13連勝!連続Vへ吉兆

スポーツ報知 9月12日(月)6時7分配信

◆大相撲秋場所初日 ○日馬富士()魁聖●(11日・両国国技館)

 東横綱・日馬富士(32)=伊勢ケ浜=が、東小結・魁聖(29)=友綱=を押し出して横綱として自身初の連続Vへ好スタートを決めた。日馬富士はこれで初日13連勝。過去8度の優勝もすべて白星発進で成し遂げており、黒星を喫した1横綱、2大関を尻目に2場所連続9度目の賜杯に向け順調ぶりをアピール。7月31日に元横綱・千代の富士の先代師匠が亡くなってから初の本場所を迎えた九重部屋勢は、再スタートを切った。

 日馬富士は万全だった。立ち合いで左前まわしを取ると同時に魁聖ののど輪を突き刺した。198キロの巨体を下から持ち上げ最後は向正面の土俵下に押し出し。過去14戦無敗の“お得意さん”でも一切の隙を見せない横綱相撲。「集中していましたね。自分の相撲に集中していました」。2番前に稀勢の里、直前には鶴竜が相次いで黒星。番付最高位に立つ力士として波乱の土俵に平静を取り戻した。

 違和感はあった。今年の夏巡業は昨年の17か所を上回る21か所で開催。8月29日の番付発表の前日まで巡業が続く過密日程に、「いつもと違うね。ギリギリで場所の調整に入る。どこで(本場所への)スイッチを押すところが…」と国技館を後にする直前に本音を漏らした。疲労を回復の時間も少なく、32歳の肉体に不安を抱えていた。

 焦りの気持ちを解消させたのは積極的な出稽古だ。6日には「初めて」という境川部屋に出向き、大関・豪栄道と20番を消化。遅れを取り戻した自信は初日前日の雄弁な言葉に表れた。

 「力というのは神さまから預かったもの。いつか返さないといけない時が来る。それは時間が決めるもの。それまで悔いなく相撲道を真っすぐ、前向きに歩いていくだけなんだよ」

 稽古場では必ず神棚に手を合わせる男は悟りに近い心境で土俵に立ち、ライバルがいきなり不覚を取る展開にも動じなかった。これで、休場した昨年秋場所を除き、14年名古屋場所から初日は13連勝。「そうなの? 一生懸命やるしかないよ」。第1コーナーで抜け出した横綱が、そのままチェッカーを受ける雰囲気が漂ってきた。(網野 大一郎)

最終更新:9月12日(月)6時7分

スポーツ報知