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【巨人】大田、辻CSくらいつけ!由伸監督「こちらが迷う形が一番いい」

スポーツ報知 9月12日(月)6時7分配信

◆巨人8―0広島(11日・東京ドーム)

 大田の立ち姿は、まるで飢えたオオカミだった。V逸翌日。1か月ぶりに1軍復帰した男に、喪失感は一切ない。一打席、一球に懸けていた。5点リードの7回1死一、二塁。代打で果敢に初球を狙った。「初球を仕留められたことが一番」。クリーンヒットではなかったが、気持ちで中前へ落とした。1軍にしがみつく思いが凝縮された昇格即タイムリーだった。

 8月9日に打率2割8厘で2軍落ちしたが、「まだ終わっていない。気持ちを切らすことがあってはならない」と自分に言い聞かせた。真っ黒に日焼けしながら、シーズン最終盤、ポストシーズンでの雪辱をイメージした。2軍では直近5戦で打率5割。3日のソフトバンクとのファーム交流戦(別府)では松坂からアーチを放つなど打ちまくり、再びチャンスを得た。

 ラストスパートに燃える代打・大田の一打が効き、7回に一挙6得点。夫人の出産のため一時離脱しているクルーズに代わって先発した22歳の辻も、3戦連続安打と結果を出した。優勝は逃したが、期待の若手が存在感を発揮。亀井の2番定着もあって打線は厚みを増しており、由伸監督は「いい結果、高いレベルの中で、こちらが迷う形が一番いい」と歓迎した。

 残り14戦。2位でのCS進出を目指す指揮官は「今、戦力だと思って彼らを使っている」と強調した。大田、辻らが好調を保てば、ポストシーズンでの戦力増強にもつながるだけに、村田ヘッドコーチは「そうなってくれたらいい。2位を狙って、もう1回(最終Sで)広島と勝負したいからな」とさらなる奮起を求めた。残り試合とポストシーズンに向け、「そこで結果を出さないと、やっている意味がない」と自覚十分の大田。下克上へ、個々の危機感がチーム力の底上げを呼ぶ。(宮脇 央介)

最終更新:9月13日(火)3時40分

スポーツ報知

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