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「歴史の転換点」だった911テロから15年 平和にならない世界、 風化する記憶

BuzzFeed Japan 9/11(日) 12:09配信

2001年9月11日朝、ニューヨークの世界貿易センタービルに、ハイジャックされた旅客機が2機続けて突っ込んだ。

黒煙を上げて崩れ堕ちるツインタワー。粉塵に覆われた街を逃げ惑う人々。テロの惨劇を写した映像が世界中で流れ続けた。

テロが発生した日付から「911テロ」とも呼ばれる史上最大規模のテロ事件は、世界中に衝撃を与えた。
現代まで続く混沌の原点。歴史の転換点ともいわれる。【BuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎】

ブッシュ米大統領(当時)は「テロとの戦い」を宣言。国際的テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディンが首謀者だと名指しした。

1カ月後、アメリカ率いる北大西洋条約機構(NATO)は、ビンラディンが身を寄せたアフガニスタンのタリバン政権に対し、開戦に踏み切った。

NATOはアフガニスタン政府を崩壊させた。しかし、あれから10年以上が過ぎても、アフガニスタンの治安は不安定なままだ。

オバマ大統領はアフガニスタンでの戦争に勝利し、退任する2017年1月までに米軍を撤退させることを公約に掲げてきた。しかし、タリバン勢力を完全制圧できず、2015年11月に計画を変更し、17年以降も米軍の残留させると発表した。

アフガンだけではない。アメリカは「イラクが保有する大量破壊兵器」を理由に2003年3月、イラクに侵攻した。

フランス、ドイツなどの反対があったが、押し切った。日本は侵攻に賛成し、支援した。

開戦から約2カ月後、ブッシュ大統領はイラクでの大規模戦闘の終結を一方的に宣言した。大量破壊兵器は、結局見つからなかった。

ここでも混乱はつづき、イラク国内での死者は民間人、米軍ともに増え続けている。イラク戦争で犠牲となった民間人の死者数を公表している非政府組織「イラク・ボディー・カウント」によれば、2003年の開戦から今年4月までに16万3500人以上が死亡した。

ビンラディンは2011年5月、潜伏していたパキスタンで米軍によって殺害された。オバマ大統領は「正義の遂行」を高らかに宣言した。

しかし、事態は収束を迎えるどころか、イスラム過激派によるテロは頻発し、世界の情勢はますます不安定な状態に陥っている。

米政府は、2011年12月にイラクから完全に撤退した。しかし、混乱するイラクの国内情勢を突いて、イラク、シリア、リビアの国境付近でイスラム国(IS)が勢力を拡大した。

911テロを原点とした中東諸国、そして世界の混乱は、現在でも続いている。

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最終更新:9/11(日) 12:09

BuzzFeed Japan