ここから本文です

毛沢東時代「貧しくても平等」 没後40年、生家に数万人

北海道新聞 9月11日(日)19時51分配信

 【韶山(中国湖南省)今川勝照】中国の毛沢東主席没後40年の9日、観光地となっている湖南省の小都市・韶山の生家「毛沢東故居」周辺には数万人が追悼や観光に訪れ、毛の銅像の前では列を作って献花した。「貧しくても平等」だった毛時代を懐かしむ来訪者は少なくなく、深刻な格差や共産党幹部の腐敗への根強い不満をうかがわせた。

「格差は広がり、精神的にすさんだ」

 「中国を建国したのは誰だ」「毛主席だ」。湖南省の省都・長沙から車で約1時間半、銅像が建つ故居近くの広場に行くと、戦時の中国共産党軍の軍服に身をまとって整列し、毛を礼賛する年配の男性集団が目に入った。

 軍服姿の集団が大挙して来るのは、命日や生誕日(12月26日)などくらい。地元ばかりではなく、河南省など他省から来た人たちもおり、約2千人の一団も。団体ごとに次々と銅像前に花輪を備えた。

 旧正月の春節など祝日ほどではないが、一般の来訪者も多く、普段の平日の数倍。毛は文化大革命などで国民に多大な損害をもたらしたが、60代の男性は「今は物質的には恵まれたが、格差は広がり、精神的にすさんだ。毛時代の方が良かった」と話した。

北海道新聞

最終更新:9月11日(日)19時53分

北海道新聞