ここから本文です

食のプロへ第一歩 高校生レストラン本格始動/青森・おいらせ

デーリー東北新聞社 9月11日(日)11時40分配信

 「食のプロフェッショナル」へ向けて大きな一歩―。青森県立百石高食物調理科の生徒によるレストラン「キッチンいちょうの森」が10日、おいらせ町上明堂にオープンした。家庭クラブのメンバーがメニュー作りから調理、接客まで全てを担当。全国的にも珍しい「高校生レストラン」は、初日から多くの来客で大にぎわい。生徒は磨いた料理の腕と、笑顔でのおもてなしを存分に発揮した。

 レストランは酒造メーカー「桃川」(同町)の敷地内にある観光施設「おいらっせ交流館」で営業。生徒の実践の場として、土曜日に月1回、地元食材を使った和定食「結御膳(ゆいごぜん)」を50食提供する。

 家庭クラブはこれまで、和食料理人による技術指導やレストランのサービス実習などを受講。関係者を対象にした2度のプレオープンに臨み、本番に向けて準備を重ねてきた。

 この日のオープニングセレモニーでは、サービスチーフを務める3年の磯谷香菜さん(17)が「料理を通して、おもてなしと感謝の心を届けたい」とあいさつ。三村正太郎町長、荒川由美子校長らとともにテープカットで開店を祝った。

 店の外には開店前から行列ができ、営業が始まるとすぐ満席に。生徒は元気で礼儀正しい接客、手際のいい調理で迎えた。

 町内でキャベツや大根を生産する同町一川目4丁目、農業田中陽子さん(68)は「地元食材をたくさん使ってくれてうれしい。料理はナガイモをイチョウの形に切るなど、多くの工夫があって素晴らしい」と満足げだった。

 初日は50食を完売。営業を終え、家庭クラブ部長で3年の宮里純利菜さん(18)は「部員全員で臨機応変に対応できた」と手応えを感じた様子。今後に向けて「他県の人に町のことを知ってもらう場、地域の憩いの場にしたい」と力を込めた。

 レストランの営業時間は午前11時半~午後2時。営業日は午前9時半から先着順で整理券を配布する。2016年度は10月29日、11月12日、1月28日、2月4日を予定している。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月11日(日)11時40分

デーリー東北新聞社