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透明度高い光触媒共同開発 希少金属材料研究所、悪臭や汚れ分解

山陽新聞デジタル 9/11(日) 12:02配信

 化学系ベンチャーの希少金属材料研究所(岡山県玉野市宇野)は、塗料開発製造のアンディーン(神奈川県横須賀市)と共同で、光に当たると悪臭や汚れのもとになる有機物を分解する光触媒を開発した。粒子を6~7ナノメートル(1ナノは10億分の1)程度に微細化し、ほぼ透明な溶液にしたのが特長。塗布しても色が付かない利点があり、自動車や住宅の内装材などへの活用を見込んでいる。

 光触媒は、紫外線に反応する酸化チタン系が代表的だが、最近では紫外線をあまり出さないLED(発光ダイオード)照明にも反応する酸化タングステン系が開発されており、希少金属材料研究所の新製品もその一種。既存製品の「三酸化タングステン」の微細化に取り組む過程で製造に成功した。

 酸化チタン系や三酸化タングステンは粒子が最小でも直径10ナノメートル以上で、水に混ぜると白や黄みがかった色となるため、塗布する際には低濃度にする必要があった。同社の光触媒は粒子の直径が6~7ナノメートル程度と小さく、水に混ぜた液はほぼ無色となることから高い濃度でも利用できるという。

 反応槽にタングステン塩などを入れ、化学反応させて製造する。常温に近い状態で反応させるため、加熱が必要な三酸化タングステン系よりも低コストで生産できる。試験機関のカケンテストセンター(東京)で汚れや悪臭の分解効果も確認しており、製法の特許を出願している。

 販売はアンディーンが担当し、価格は1リットル6千円程度。介護や医療施設の内装材、自動車の内装パネル、住宅の壁紙などでの利用を見込んでいる。塗料メーカーなどに供給し、年間1億2千万円の売り上げを目指す。

 光触媒工業会(大阪府)の推計では、2000年度に約250億円だった光触媒の国内市場規模は14年度に約700億円に拡大しており、石川雄一社長は「今後も幅広い分野での活用が期待できる。当社の主力製品に育てたい」と話している。

 希少金属材料研究所は、大手電機メーカーなどでナノ技術の研究に取り組んできた石川社長が2012年に設立した。資本金330万円、従業員4人。

最終更新:9/11(日) 12:02

山陽新聞デジタル

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