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猿人のルーシーの死因は木からの落下か。皮肉にも、木の上で生活していた証拠に

ギズモード・ジャパン 9月11日(日)23時40分配信

木で暮らしていたはずなのに、木から落ちるとは…。

私たち人間のご先祖様、猿人の中で最も有名な「ルーシー」。そんな彼女の死因が、木からの落下死ではないかという説がでました。事実であるなら、進化の過程のわりと最近まで木の上で生活していたことになりますが、研究者の中には疑う声もあります。

Natureに掲載された新たな研究によると、テキサス大学オースティン校の古人類学者のJohn Kappelmanと共同研究者たちは、ルーシーは木から落ちて亡くなったという仮説をたてました。

彼らはルーシーの1320万年前の骨についた、場所によってはかなり酷い骨折のあとを調べてこの結論に達しました。この研究により、丁度ヒトが登場し始めた頃、アウストラロピテクス・アファレンシスが木の上に棲息しており、まだ二足歩行のヒト科にそういった習性があった可能性が浮上しました。

ルーシーの現存している骨は全体の40%しかありませんが、発見された中ではヒト科で最も古く、完全な化石の一つなのです。彼女が属するアウストラロピテクス・アファレンシスは390万年前から290万年前までアフリカに生息していました。人間同様にこのヒト科も二足歩行であったようですが、木の上に住んでいたのかは分かっていませんでした。しかし、今回の新しい研究によればその習性は霊長類たちの中に比較的最近まであったということになります。

「人類の進化において木の上での定住に関する議論の元となる化石が、木から落ちて死んだ可能性があるというのは皮肉なことです」とKappelmanは公開の際にコメントしました。

研究者たちはルーシーの骨をスキャンし、3万5000箇所の断面のデジタル画像を作り出した上でこの結論に至りました。テキサス大学オースティン校、Jackson School of Geoscience内にある高解像度コンピュータ断層撮影施設(UTCT)を利用し、肉眼に見えない骨の細部の様子や構成を視覚化したのです。

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最終更新:9月11日(日)23時40分

ギズモード・ジャパン

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