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幕末に金沢で「国際交流」 金沢学、徳田元歴博館長が紹介

北國新聞社 9月11日(日)2時52分配信

 金大と北國新聞社が連携して取り組む市民公開講座「金沢学」は10日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。元石川県立歴史博物館長の徳田寿秋さんが「幕末に金沢を訪れた英国外交官」と題し、外交官2人の回想録を読み解きながら、加賀藩の対応や、人々の歓迎ぶりを紹介した。

 徳田さんは、1867(慶応3)年に開港を求めて七尾に入り、金沢を訪れたアーネスト・サトウとフリーマン・ミットフォードの回想録と、加賀藩の記録との違いを指摘した。

 サトウの回想録は「加賀藩の人々と永久に変わることのない友情を誓った」と歓迎を喜ぶのに対し、藩の記録には、英国人らが「漂着」したことが淡々と記される。加賀藩は貿易を望みながらも、公然と開港して天領になることを恐れており、表向きは冷遇を装ったとみられるという。

 回想録には見物人が大勢集まったことや、真夏に凍雪が振る舞われたこと、加賀はうわさ通り美人が多いとも記された。徳田さんは「150年前の金沢の人々は英国人を心から歓迎し、好印象を与えた。北陸新幹線開通で増えた外国人との、交流のヒントになるのではないか」と話した。

北國新聞社

最終更新:9月11日(日)2時52分

北國新聞社