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千枚田で愛実る 輪島、夫婦2組が結婚式

北國新聞社 9/11(日) 2:52配信

 輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で10日、一般公募の夫婦による結婚式が行われた。8日に大雨で遊歩道のり面が崩れたこともあり天候が心配されたが、爽やかな秋晴れの下、夫婦2組が集まった家族や友人、市民から祝福を受け、田の神に永遠の愛を誓った。千枚田での結婚式は17年目を迎え、世界農業遺産「能登の里山里海」を代表する棚田の発信につながっている。

 千枚田の結婚式は、千枚田景勝保存実行委員会(事務局・輪島市)が企画し、2000年に始まった。今年は応募のあった9組から2組が選ばれた。これまでに計33組が挙式した。

 この日、式を挙げたのは、ベルギー在住の会社員前本健作さん(27)=大阪府太子町出身=と愛さん(29)=金沢市出身=夫婦。愛さんの祖父母が輪島市内に住んでいることや、ベルギー人の母親を持つ健作さんが、親族を招くことで世界に千枚田を発信できると考え、応募した。

 もう1組は、東京都大田区在住の航空整備士向井健悟さん(29)=福井県越前町出身=と舞さん(29)=金沢市出身=夫婦。健悟さんは輪島市の日本航空大学校を卒業し、舞さんの父は輪島市門前町の出身であることから輪島に特別な縁を感じているという。

 媒酌人を務めた梶文秋輪島市長夫婦の先導で、2組の夫婦は特設舞台まで昔ながらの花嫁行列を繰り広げた。夫婦は初めての共同作業として稲刈りに臨み、ブーケトスにちなんで、わらを束ねた「つと」を投げて笑顔と幸せを振りまいた。地元保存会による伝統の祝い唄「輪島まだら」が披露された。

 前本健作さんは「天候にも恵まれ、多くの人に祝ってもらい幸せだ」と喜び、向井舞さんは「お姫さまのような衣装を着せてもらい、素晴らしい場所で式が挙げられてうれしい」と声を弾ませた。

北國新聞社

最終更新:9/11(日) 2:52

北國新聞社