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ビッグアーサー短距離GI春秋Vへ死角なし

夕刊フジ 9月12日(月)16時56分配信

★甘辛戦記・セントウルS

 もう競馬を教える必要はないか。GI馬として5歳の秋を迎えたビッグアーサー。陣営が課したテーマは勝つこと。今春の高松宮記念を勝つまでポロポロ取りこぼしてきた過去の重賞-北九州記念2着、京阪杯2着、阪神C3着、シルクロードS5着-をきれいさっぱり忘れ去ることだった。

 「完成された馬。正攻法の王道をいく競馬ができるようにならないと」と福永騎手。メンバー構成から流れが速くなりそうになかった秋初戦は、自らペースメーカーに。逃げたことがなかったこれまでのレースぶりなど歯牙にもかけず、積極的にレースを運んだ。

 やはり前半から飛ばし、直線で真っ先にアーサーを捕らえにいったスノードラゴンがゴール前で甘くなり5着。ついて行けば最後は止まると、離れた好位で脚をためたネロが2着に伸びたが、まるで届かない位置での連争い。別次元の1馬身差完勝で、アーサーは続く中山での春秋スプリントGI完全制覇をにらんだ。

 「次はさらに相手も強くなるし、GIを勝つのは簡単ではない。それでもどんな競馬でもできるし、隙がなくなってきた。本番へ不安なく向かえそうだ」とジョッキー。GIでの頼もしい姿しか思い描けない。

 セールでアメリカへ出張中の藤岡調教師に代わり見守った仲田助手も、「逃げたことはない馬だけど、スピードが違いました。少し馬体に余裕を持たせての仕上げ。GIへ上積みはあると思います」と、危なげない勝ちっぷりに安堵の表情。58キロを重く感じさせなかったスピードは、過去の名スプリンターにも負けていない。死角がないスプリンターズSとなりそうだ。(夕刊フジ・南庄司)

最終更新:9月12日(月)17時14分

夕刊フジ