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ちょっと試してみる? 医師がすすめる二日酔い対策

All About 9月12日(月)18時45分配信

■二日酔いはオトナの味?
職場の同僚や、仕事関係のお食事会での「飲みニケーション」は、お互いの緊張をほぐし、明日からの仕事や人間関係を円滑にしてくれる貴重な機会になります。

そんな楽しい時間は歓迎ですが、できれば避けたいのが二日酔い。「楽しくてつい飲み過ぎたかな」と反省しながら、重い頭を抱えてふらふらと職場におもむいた。そんな経験が一度や二度はあるのではないでしょうか?

お酒をたしなむようになってこそ、初めて知る二日酔い。そのような、いわばオトナの悩みともいえる「二日酔い」について、次の宴会からでも生かせるちょっとしたアドバイスをまとめてみました。

■まずは適量、飲み過ぎない
二日酔いの原因になるのは、実はアルコールそのものではありません。お酒に含まれるアルコールは、胃・十二指腸で体内に吸収されたあと血液によって肝臓まで運ばれ、そこで体内で分解・代謝されるのですが、その過程でできてくるものに「アセトアルデヒド」という物質があります。

このアセトアルデヒドが頭痛、むかつきなど二日酔い特有の症状を引き起こします。アセトアルデヒドは体内にある「アセトアルデヒド脱水素酵素」という酵素で分解されていきます。しかし、この酵素のパワーには当然のことながら限界があります。アルコールをたくさん飲めば、それだけたくさんのアセトアルデヒドができます。やはりお酒は適量にとどめておくことが二日酔い対策の基本といえます。

ちなみにこの酵素のパワーには個人差があります。よく「お酒に強い人」「弱い人」がいらっしゃいますが、酵素のパワーが強いとアセトアルデヒドがどんどん分解されていくので顔も赤くならず、泥酔もしづらくなります。逆に、酵素のパワーが弱いとビール一杯だけで顔は真っ赤になって、気持ちが悪くなるということになります。

■二日酔いの予防法
適量が大切と思っていても飲み過ぎるのがお酒ですが、ちょっとしたことで予防もできます。

●空きっ腹に飲まない
空っぽの胃袋の中にお酒がどーんと入っていくと、そのままどんどん血中にアルコールは吸収されていきます。そうなると、どんどんアセトアルデヒドができてしまいます。肝臓での分解・代謝能力にはおのずと限界があります。まずは何かをあらかじめ食べておいてから、お酒をいただくようにしましょう。

●食事と一緒に飲む
宴会の序盤からお酒をハイペースでいただくのも、やはりよくありませんね。お酒もお食事も適度な配分でおなかに入れていくのが重要です。お野菜、お肉、お魚、そして締めのお食事まで。バランスよく食べながら、その料理にあったお酒をおいしくいただきましょう。

■サプリメントなども活用する
お酒の量を控え気味に、そして、飲むスピードを抑えてアセトアルデヒドの量が分解能力を極端に上回らないようにするという方法のほかに、アセトアルデヒドを体外に排出させるという方法もあります。このような作用があるのが、肝臓から分泌される消化液である胆汁です。

この胆汁の分泌を促進させる作用がクルクミンという物質にありますが、このクルクミンを多く含むのが「ウコン」です。昨今、ウコンを素材にしたサプリメントや清涼飲料水があります。医薬品ではないので効能効果がはっきりしているわけではありませんが、このようなものを活用していくことはよいでしょう。ただし、ウコンを飲んだから今日はがんがん飲むぞ! というのは、ちょっと避けていただきたいと思います。

また、宴会の後には、水分をしっかり摂取しておくことも大切。腎臓から尿と一緒に排泄されるようにすると、二日酔い予防にも役立ちます。そのときには水だけでなく多少のミネラルが含まれているスポーツ飲料や、最近薬局等で販売されている経口補水液がおすすめです。

二日酔いはあまり格好いいものではありません。スマートにお酒をたしなむために、今回のアドバイスをぜひご参考になさってください。


文・狭間 研至(All About 飲酒・アルコール)

狭間 研至

最終更新:9月12日(月)18時45分

All About