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豊洲新市場、「盛り土」ウソ説明の大混乱 「移転時期」は全く不透明に

J-CASTニュース 9月12日(月)19時14分配信

 築地市場が移転する予定の豊洲新市場について、敷地内の汚染土を削って盛り土をしたと東京都がウソの説明をしていたことが分かった。ただ、実際はコンクリートを打っているので安全ではないかといった指摘も出るなど、混乱が広がっている。

 都のウソ発覚については、これまで小池百合子知事の延期決定に異論を唱えていた移転推進派からも困惑の声が上がった。築地市場の移転時期は全く不透明になってきたからだ。

■コンクリートを打ってあるので安全と判断

 小池知事が2016年9月10日の緊急会見で盛り土をしていなかったとこれまでの都の説明を訂正すると、築地市場協会の伊藤裕康会長は、マスコミ取材に「ショックで驚いている」と心境を明かした。そして、盛り土のことを自分たちに告知するのは当たり前だとして、「怒り心頭だ」と話した。

 豊洲新市場は、東京ガスの工場跡地になっており、地下水や土壌から発がん性のあるベンゼンなどが検出されている。ベンゼンは気化しやすいため、都の専門家会議が08年、移転に当たって盛り土をする必要を指摘していた。

 都のこれまでの説明では、11~14年に858億円をかけて敷地を2メートル掘り下げ、その上に4.5メートルの盛り土をしたとしてきた。しかし、実際は、水産や青果など主要な5棟で盛り土をしておらず、地下にその部分の空洞ができていた。これは、面積にすると敷地の3分の1にも当たる。

 共産党都議団が9月7日に現地調査したところ、空洞の下には、厚さ40センチほどのコンクリートが打ってあったり、砕石層がむき出しのままになったりしていた。そして、コンクリート上には、地下水とみられる水が1センチほどたまっていたという。

 盛り土をしなかった理由について、都では、マスコミ取材に対し、配管などの空間が地下に必要となり、コンクリートで安全性には問題ないと判断したと説明している。情報公開しなかったことについては、「思いが至らなかった」などと言っている。

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最終更新:9月13日(火)2時59分

J-CASTニュース