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初日にいきなり土 稀勢の里9月場所の綱とり“ジ・エンド”

日刊ゲンダイDIGITAL 9月12日(月)12時12分配信

「これじゃあ、9月“スカスカ”場所だよ」

 報道陣の中から、そんな声が出たのも当然だ。11日の大相撲9月場所初日。のっけから大関稀勢の里(30)に土がついた。

 相手は対戦成績16勝2敗と圧倒している隠岐の海(31)。立ち合いこそ良かったものの、雑な相撲で攻め急ぎ、土俵際に追い詰めても決め手がない。下手を取られて体を入れ替えられると、あっけなく寄り切られた。

 これには満員御礼のファンも、ため息をつくことしきり。今場所は、3場所連続の綱とりがかかっている。しびれを切らす審判部は「自身の初優勝」(二所ノ関審判部長)とまで昇進基準を落としていた。しかも今場所は、天敵の横綱白鵬が右足親指と左ヒザの負傷で休場中。これ以上ないチャンスが転がり込んできながら、初日に自らそれを手放したようなものである。

 もちろん、「まだ1敗」という考え方がないわけではない。横綱日馬富士は白星発進となったが、横綱鶴竜にも土がつき、残り14日間もある。稀勢の里がこれ以上取りこぼさなければ……との期待はしかし、裏切られる可能性が高い。

「今日の一番で、稀勢の里のアタマは何も変わってないことがハッキリしました。綱とりの重圧に加え、2日の稽古総見で日馬富士に2勝10敗と蹴散らされたことも尾を引いている。ここ数場所は土俵下で余裕を持った笑みを浮かべていたが、結局は虚勢だったということです。一度負け出すと、止まらないのが稀勢の里。優勝どころか、終わってみれば勝ち越すのがやっと、という結果でもおかしくない」とは、相撲記者の見立てである。

 勝利力士インタビューでは、隠岐の海に「大関への声援? みなさんが応援してくれて、大関も緊張したんじゃないですか」とちゃかされる始末。稀勢の里が「ノミの心臓」であることは、角界の常識となっている。

 もはや稀勢の里の綱とりはなくなったも同然。9月場所は開幕早々、唯一の話題を失った。

最終更新:9月12日(月)13時12分

日刊ゲンダイDIGITAL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。