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【ベトナム】日越大学が開学式、自民党二階氏ら出席

NNA 9月12日(月)8時30分配信

 日本の支援で国際的な高度人材を輩出することを目的とした日越大学(VJU)が9日、ハノイで開学式を開催した。日本側からは自民党の二階俊博幹事長をはじめとした10人近い国会議員が参加する中、学部に先行して開校する大学院修士課程の1期生として約70人を迎え入れた。
 
 日越大学はベトナム国家大学(VNU)の傘下大学として、キャンパスはミーディンにある。修士課程は「公共政策」「ナノテクノロジー」「地域研究」など6コースからなり、文系理系横断型のプログラムを採用する。日本側からは国際協力機構(JICA)が教職員の養成・研修、日本人教員の派遣などを支援してきた。また東京大学など日本の7大学が幹事校として教員の派遣やカリキュラム設計で参画する。
 公共政策コースに入学する女子学生はNNAに、「以前から日本のことが好きだったので日越大学を選んだ。卒業後は政府に職を得たい」とやや緊張した面持ちで語った。
 
 ■日系企業との連携を模索
 
 今後は5~10年をかけて学部や博士課程を整備し、ハノイ西部のホアラック・ハイテクパーク内に建設するハノイ国家大学の新キャンパスに主要な機能を移す。2025年には合わせて6,000人の学生を受け入れる目標だ。
 日越大学は、二階氏が現在の会長を務める日越友好議員連盟で推進が決議され、13年に安倍晋三首相とグエン・タン・ズン首相(当時)が構想実現に向け合意した。設立に至る過程では、同連盟会長をかつて務め、日越政界に太いパイプを持つ元衆議院議員の武部勤氏が各方面に働きかけた。
 開学までは政治主導で進んだが、今後は日本企業との連携が必要になる。古田元夫学長は、大学運営に必要となる資金を民間からも募り、財源の多様化を掲げる。また日本企業の研究開発(R&D)拠点をベトナムに誘致することも目指す。
 古田学長は第1期生の進路として、「3分の1程度は日本や他国の博士課程に、残りは日系企業や政府機関、国際機関に就職を期待する」とした。
 ただ日系企業からは「欲しい人材は日本の高専卒のようなエンジニア」として、「アジアのハーバードを」(武部氏)という日越大学の構想とのギャップを指摘する声もある。産学連携の実現には、実践的なスキルを持つ即戦力の輩出を求める企業との対話が課題になりそうだ。

最終更新:9月12日(月)8時30分

NNA