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先週の中国株式市場 - 上海株 小幅反発 供給側改革への期待などが好感-

ZUU online 9月12日(月)17時50分配信

■先週の中国株式市場

上海株 小幅反発 供給側改革への期待などが好感

◆先週の概況

先週の中国株式市場は上昇しました。上海総合指数は週間で0.4%高と小幅に反発したほか、ハンセン指数は3.6%高と大幅に続伸しました。

先週の上海総合指数は習近平国家主席によるG20首脳会議での講演や供給側改革への期待、中国保険当局による保険マネーの規制緩和などから買いが優勢となり何度か節目の3,100ポイントを回復しましたが、3,100ポイントを超えたところで上値が抑えられると8日まで5日続伸したこともあって利益確定売りに押され週末にかけて反落となり、結局週間で3,100ポイントを維持できず0.4%高とほぼ横ばいで取引を終えています。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

中国の保険当局が打ち出した生保リスク管理規制の強化が保険会社の長期的な収益改善につながるとの見方が広がったことに加え、中国保険当局が保険資金に対して上海市場と香港市場の株式相互取引「滬港通(上海・香港ストックコネクト)」を利用しての投資を認めると発表したことも材料視され、中国本土の保険大手のチャイナライフインシュアランス(中国人寿保険・02628)は週間で13%上昇しました。

また、保険マネーの流入期待からホンコンエクスチェンジ (香港証券取引所・00388)も週間で10%高と急伸しました。さらに、マカオ当局が今後の開発計画を発表したことが好感されカジノのサンズチャイナ(金沙中国・01928)やギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽・00027)が揃って大きく買われました。

◆下落

先週にハンセン指数の構成銘柄のうち下落したのは4社に留まりました。なかでもリスクオンムードが強まったなかディフェンシブ銘柄とされる食品のワンワンチャイナ (中国旺旺・00151)が3%近く下げたほか、原油安を受けてシノペック (中国石油化工・00386)も下落となりました。

■先週発表された主な経済指標

◆9月7日 中国外貨準備高 8月 31852億ドル 市場予想 31900億ドル 前月 32011億ドル

8月末の外貨準備高は3兆1851億ドルと前月から158億ドル減少しました。8月の貿易統計が好調だったにもかかわらず、元売り圧力を和らげるため中国人民銀行がドル売り元買い介入を行ったことが外貨準備減少要因だと考えられます。

◆9月8日 中国貿易収支 8月  +520.5億ドル 市場予想 +588.5億ドル、前回 +523.1億ドル
 輸出 8月  -2.8% 市場予想 -4.0%、前回 -4.4%
 輸入 8月  -1.5% 市場予想 -5.4%、前回 -12.5%

8月の中国の輸出は前年比2.8%減と前月から減少率がやや縮小し、4.0%減の市場予想を上回りました。また、8月の輸入は5.4%減を見込んでいた市場予想に対して前年比1.5%減となり、減少率が前月から大きく縮小しました。この結果8月の貿易収支は前月から黒字額が減少し520.5億ドルの黒字となっています。

輸出については、「中国輸出金額の推移 地域別」のグラフを見ると、各地域向けの輸出は軒並み増加しました。なかでも、欧州(7月の106→8月の117)と日本(7月の111→8月の121)向けの輸出の増加が目立ちました。

◆9月9日 消費者物価指数(CPI、前年比) 8月 +1.3% 市場予想 +1.7%、前回 +1.8%

8月のCPIは前年比1.3%増と市場予想に届かず、前回から伸びが大幅に低下しました。内訳をみると、食品を除くCPIが前年比1.4%増と前月から横ばいとなったほか、食品CPIが前年比1.3%増と前月から伸びが著しく低下しました。なかでも豚肉(前月比1.2%減)などの伸び鈍化が目立っています。

◆9月9日 生産者物価(PPI、前年比) 8月 -0.8% 市場予想 -0.9%、前回 -1.7%

原材料価格が上昇したことを受けて、8月のPPI は前年比0.8%減と市場予想を上回り、前月と比べ改善の傾向を示しています。

■今後発表される主な経済指標

◆9月13日 固定資産投資(前年比) 8月 市場予想 +7.9%、前回 +9.0%

固定資産投資額は、農村部を除いた都市部の建築工事や設備工事費を集計したものです。先月に鉄道の固定資産投資の上昇が全体の一定の支えとなりましたが、一部都市の不動産売買規制による不動産などの伸び鈍化から8月の固定資産投資額は前年比7.9%増と先月から伸びが一段と低下すると見込まれています。

◆9月13日 鉱工業生産(前年比) 8月 市場予想 +6.2%、前回 +6.0%

8月の中国製造業PMIが大幅に改善したことに加え、内訳の生産指数も堅調に伸びたことから8月の鉱工業生産は前年比6.2%増と伸び率が前回から改善すると見込まれています。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:9月12日(月)17時50分

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