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難コースに大苦戦…日本ツアー女子プロは“低レベル”揃い

日刊ゲンダイDIGITAL 9月12日(月)15時0分配信

【日本女子プロゴルフ選手権 最終日】

 10位発進の鈴木愛(22)が69で回り、5打差をひっくり返し、通算1オーバーで逆転優勝した。公式戦は2014年日本女子オープン以来、日本人プロが7連敗中だったが、2年前の今大会で初優勝した鈴木がやっと不名誉な記録を止めた。

「自分(が勝って次の公式戦)からはじまった外国人のメジャー連勝記録も自分で阻止できたのですごくうれしい」(鈴木)

 今大会は岡本綾子プロがコース設定を手掛け、国内女子ツアー史上最長の総距離6750ヤード(パー72)に加え、160ミリの深いラフに各選手はスコアメークに苦しんだ。

 最終日、2連覇を狙う1アンダー・首位発進のテレサ・ルー(28=台湾)は77と崩れて通算4オーバー6位。同じ首位タイから発進した酒井美紀(25)も76とスコアを落とし、通算3オーバー4位。賞金ランク独走中のイ・ボミ(28=韓国)は通算8オーバー14位と、今週は一度も優勝争いに顔を出せなかった。

 アンダーパー選手は初日6人、2日目5人、3日目2人と、日を追うごとに減っていき、最終日はついにひとりもいなくなった。オーバーパー優勝は公式戦では9度目で、11年日本女子オープン以来のお粗末な内容だった。

「日本ツアーでプレーする選手の低レベルを露呈したようなものです」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「ラフが深ければフェアウエーをとらえる技術が要求され、それでもラフに入ったら、インパクトを緩めずにボールを転がしたり、上げたり、止めたりするテクニックが求められます。米ツアーで戦うプロには、タフなコースでスコアをまとめるノウハウが備わっています。ところが日本では普段からタフな設定で試合をやっていない。バーディーがたくさん出た方がファンが喜ぶからと、ラフは短く、ピン位置も難しくない。イ・ボミもテレサ・ルーも申ジエも日本ツアーで長くプレーしているから、やさしい設定に慣れてしまっている。だからラフがちょっと長くなっただけで、アンダーパーで回れなくなるのです」

■“我慢比べ”ができず…

 大会前、小林浩美LPGA会長は「選手は通常の大会の1日で使う3倍の体力、4倍の気力がいると思う」と語っていたが、まさにその通りの結果になった。つまり体力、気力をフル活用しても4日間、アンダーパーで回れるプロがひとりもいなかったのだ。

「我慢比べのゴルフがどういうものかわかっていない。いかにボギーを叩かないゴルフができるか。それはピン位置から逆算して、1打目から緻密なコースマネジメントをする、ということです。まあ、日本ツアーの女子プロたちは行き当たりばったりのゴルフという言葉がお似合いです」(前出の宮崎氏)

 ボールをコントロールするにはライのいいフェアウエーキープが鉄則であり、そのためには正確なティーショットが不可欠だ。運悪くラフにつかまったら、アタマを切り替えてフェアウエーにまず脱出し、残り距離が長くてもグリーンをとらえる技術が必要。そうやってガマン強くパーセーブを続けて数少ないバーディーチャンスをものにしていく。これがタフな会場での勝ち方だ。つまり、ボロボロと簡単にスコアを崩すだけの女子プロはアタマを使わずにただクラブを振り回しているだけ。日本人も韓国人も台湾人も、みんなゴルフが下手だというのがよくわかった。

最終更新:9月12日(月)15時0分

日刊ゲンダイDIGITAL