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iPhone 7の補償サービスを考える

ITmedia ヘルスケア 9/12(月) 7:07配信

 9月9日から、iPhone 7およびiPhone 7 Plusの予約受け付けが始まりましたが、発売までの間にいくつか考えておくことがあります。料金プランをどうするかは、格安SIMなども含めると選択肢非常に多いので今回は置いておき、iPhoneの保証をどうするかを考えてみたいと思います。

【こうなる前に】

●Apple Care+は画面の損傷修理が安くなったのでお得に

 Apple Care+ for iPhoneは、iPhoneの延長保証プログラムで、製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償電話サポートが、どちらも2年間に延長されます。それに加えて、過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(割引価格での修理)を、2年間で最大2回まで受けられるようになります。非加入の場合との最大の違いは、この過失や事故でiPhoneを壊してしまったときの修理料金と、2年目以降の修理対応です。

 Apple Care+ for iPhoneの価格は1万5984円(税込)です。一番安いiPhone 7 32GBモデルの価格は7万8624円、一番高価なiPhone 7 Plusの256GBモデルの価格が10万2384円ですから、本体価格の約16%~20%ほどの保証料ということになります。そう考えると、決して安くはないので、加入するべきかどうか、悩む人も多いのではないでしょうか。

 Apple Care+に加入するには、新しいiPhoneと同時か、iPhoneの購入日から30日以内に、直営店のApple Storeで購入(iPhoneの点検と購入証明書の提示)、もしくは電話で申し込み(自身によるリモート診断と購入証明書の提出)の必要がありますので、早めに決断しなくてはなりません。

 ということで、簡単に計算をしてみましょう。Apple Care+に加入した場合の修理代金と、非加入の場合の修理代金を比較してみます。

 Apple Care+に加入していれば、落として画面を割ってしまったり、何かにぶつけて本体が壊れてしまったりしたときに、特別価格での修理がしてもらえます。ディスプレイ部分のみの修理の場合、価格は3672円(税込)です。修理が本体に及ぶ場合は1万2744円(税込)です。未加入の場合、iPhone 7 Plusの画面の修理は1万5984円、本体の修理は3万7584円。iPhone 7の画面の修理は1万3824円、本体の修理は3万4560円(いずれも税込)です。

 こうしてみると、画面を割ってしまっても、2年間で1回修理するだけなら、Apple Care+に加入していない方が安上がりです。2年間落とさずに使える自信があれば、Apple Care+に加入しないという選択肢もあるでしょう。ただ、画面の修理2回、もしくは本体の修理になった場合は、Apple Care+に加入していた方が安く済みます。

 ただし気を付けなくてはいけないのは、Apple Care+にはいろいろと優遇されるケースがあることです。例えば自然故障などで修理をする際にGenius Barに持ち込むと、Apple Care+に加入している場合は、その場ですぐ本体交換で対応してくれることが多く、待ち時間が短い傾向があります。非加入の場合は、預かり修理になることも多いです。また「エクスプレス交換サービス」といって、指定の配送業者がiPhoneの交換機をすぐに届けてくれ、引き換えに壊れたiPhoneを渡すだけでいいサービスなども追加料金なしで利用できます。Genius Barの予約がなかなか取れないときなどにも便利です。

 例えばiPhoneを落としてしまったとき、画面だけが割れたように思えても、本体内部にダメージが加わっていて、ディスプレイのみ交換しても正常動作しないことがあります。そんなときは修理代金が本体分になりますので、2年間で1回でも落として壊してしまう可能性がありそうなら、Apple Care+には加入しておいた方が良さそうです。

 Apple Care+に加入し、幸い2年間何事もなく過ごせたとしても、バッテリーの蓄電容量が本来の80%未満に劣化していればバッテリーを無償で交換してもらえます。バッテリーは2年も使うと劣化する可能性も高いので、長く使いたいならApple Care+は無駄にはならないでしょう。

●キャリアで購入すると分割払い可、追加の保証も

 Apple Care+ for iPhoneは、Appleの直営店やオンラインストアで購入すると1万5984円の一括払いになりますが、キャリアショップで購入すると2年間の分割払いで購入可能です。NTTドコモとソフトバンクの場合は666円の24回払い、auの場合初回1080円、以降648円の24回払いで、毎月の料金と一緒の請求になります。

 また、キャリアごとに独自の追加補償サービスも用意しています。

○ドコモはケータイ補償サービス for iPhoneを提供

 ドコモは、独自のサポートプログラム「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」を用意していて、Apple Care+より手厚い保証を提供しています。iPhone購入日を含め14日以内に加入が可能です。本稿執筆時点で、iPhone 7やiPhone 7 Plusにも適用されるかどうかは明言されていませんが、iPhone 6/iPhone 6 Plusと同じ条件と仮定してご紹介します。

 料金はiPhone 6s、iPhone 6s Plusが月額810円、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5sが月額648円、iPhone 5cが月額540円(いずれも税込)。1年に2回まで、iPhone 6sとiPhone 6s Plusなら1回あたり1万1880円、iPhone 6やiPhone 6 Plus以前のiPhoneなら1回当たり8100円で、水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障・購入から1年を超えた自然故障に対応してくれます。Apple Care+の場合、2年間で2回までですので、より手厚い上、紛失や盗難も対象になるのが大きなポイントです。

 電話かネットで、ケータイ補償お届けサービスセンターで手続きをすると、1日~2日以内に交換品(リフレッシュ品)が直接宅配便で届きます。交換品が届いた後は、10日以内に壊れたiPhoneを返送すればOK。古い端末を送付しない場合は、違約金が4万円発生する場合があります。紛失・盗難の場合は、なくなった端末が発見され次第、送付する必要があります。

 Apple Care+の価格が改定されたことで、こちらのサービス内容も一部変更になる可能性がありますが、何度も本体を落として壊してしまった経験のある人は、こちらのサービスを検討した方がいいかもしれません。

○auはauスマートパス会員向けに修理代金の一部をサポート

 auには、独自の補償サービスはないものの、Apple Care+ではカバーされていない、紛失や盗難の際に補償金を受け取れる「紛失補償オプション(i)」というものがあります。料金はApple Care+に加えて支払う形で、初回133円、以降23回は164円です。

 加入していれば、紛失や盗難によってiPhoneを再購入する場合に、「再購入補償金」として2万3148円(auの契約が3年目以上のユーザーとその家族の場合4630円増額で2万7778円)が後日受け取れます。公的機関へ、盗難などの旨を届出した事を証明する信憑書類が必要になるなど、手間はかかりますが、海外などに行く機会が多い人は検討してみるといいでしょう。

 また、アプリの使い放題サービスや会員専用特典、セキュリティ機能などをまとめて提供する「auスマートパス」(月額372円)の会員向けに、「修理代金サポート」プログラムを提供しています。

 これは、購入から2年間、2回まで、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダーで修理をした場合に、修理代金をサポートするというもの。Apple Care+に加入しているかどうかは問われません。

 iPhone 6s、iPhone 6s Plusなら最大1万円、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5cなら最大7800円、iPhone 4S、iPhone 5、iPadは4400円が、申請すると後日返金されます。Apple Care+に加入していれば、iPhone 6以前なら全額、iPhone 6sやiPhone 6s Plusなら一部が返金されることになります。

 auスマートパスに加入している必要があり、Appleでの修理後に書類を郵送する必要があるなど、少々手間はかかりますが、審査完了後、2~4週間程度で申請書記載の口座へ、修理代金が振り込まれます。iPhone 7やiPhone 7 Plusへの適用がどうなるかはまだ分かりませんが、恐らく何らかの対応はあると思われますので、何かあったときは活用しましょう。

○ソフトバンクは修理代金の一部サポートのほか追加サービスも

 ソフトバンクには、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダーでの修理や、Appleのピックアップ&デリバリーサービスを利用して修理した際の修理代金を一部還元するサービスがあります。「あんしん保証パック(i)プラス」というサービスで、iPhone 7およびiPhone 7 Plus向けには月額810円(税込)で提供されます。

 あんしん保証パック(i)を利用すると、故障や破損、水濡れの場合は修理代金の80%以上(iPhone 7向けの比率、上限価格は未定)を、月々の利用料金から割引するか、ソフトバンクカードの「プリペイドチャージ」へ一括還元してくれます(iPadをのぞく)。全損、または盗難や紛失にあった場合は、会員価格で同一機種か指定機種に機種変更が可能です。バッテリーの消耗による修理なども料金から割引きが受けられます。水濡れや全損したiPhoneのメモリ内のデータを5400円で復旧してくれるサービスも利用可能です。

 還元の申請は、ソフトバンクショップで手続きをする必要があります。料金は細かく定められていて、割引の上限額が決まっています。iPhone 7とiPhone 7 Plus向けの割引率と上限金額はまだ発表されていませんが、iPhone 6sの場合、割引率は80%で上限が3万1000円、iPhone 6s Plusの場合は割引率80%、上限3万4000円です。Apple Care+に加入していなくても、修理代金の大部分はまかなえることになります。機種ごとの金額と割引率の詳細はあんしん保証パック(i)プラスの利用方法を解説しているページで確認できます。

最終更新:9/12(月) 11:14

ITmedia ヘルスケア