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「第九」サプライズ演奏 13日都内2カ所で

福島民報 9月12日(月)11時0分配信

 ベートーベンの交響曲第九番が日本で初めて演奏されてから平成30年で100周年となるのを前に、福島民報社と徳島新聞社などは13日、東京都内の2カ所で、突然演奏が始まる「第九フラッシュモブ」を繰り広げる。初演の地である徳島県鳴門市と、きっかけを導いた会津若松市出身の松江豊寿(とよひさ)の物語を発信し、100周年を盛り上げる。
 第一次世界大戦時、鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所の松江豊寿所長(1872~1956年、第九代若松市長)がドイツ人捕虜を人道的に処遇したことから住民と交流が生まれ、1918年6月1日、捕虜が感謝を込めて日本で初めて第九全曲を演奏した。第九に込められた人類愛の精神を表す物語として、映画「バルトの楽園」(平成18年東映、福島民報社など製作協力)に描かれた。
 フラッシュモブは公共の場に集まった人々が突然、共通の行動をするサプライズ演出。徳島県、徳島新聞社、福島民報社が企画し、鳴門市、福島県会津若松市などが賛同した。夕方、都内の2カ所に合唱団やオーケストラが現れ通行人らの前で第九の「歓喜の歌」を演奏する。両県の合唱団員が加わり、フラダンスなどが花を添える。
 第九の日本初演100周年に向けては平成29年2月に全日本「第九を歌う会」連合会がドイツを訪れ、演奏会を開く。100周年本番の30年6月に鳴門市、9月には会津若松市でそれぞれ記念演奏会を開く。鳴門市には松江豊寿を顕彰する銅像を建てるなどの記念事業が計画されている。

福島民報社

最終更新:9月12日(月)11時14分

福島民報