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回路ブロックを自由に切り替えられるアナログIC、東芝情報システムが9月末から

EE Times Japan 9月12日(月)10時14分配信

3製品化の予定から、汎用品のみの提供へ

 東芝情報システムは、あらかじめ搭載されたアナログコアを自由に切り替えることができるプログラマブルデバイス「analogram」を2016年9月末に販売開始する。analogramは、ルートコンバーターや4つのオペアンプとコンパレータ―、LDO、基準電圧/電流源、ロジック回路で構成。基板実装面積と部品点数削減が可能という。また、基板に実装した状態で内部回路構成を変更できるため、部品の追加なしで論理変換ができる。これにより、急な仕様変更にも対応可能となっている。

【「analogram」のブロック図】

 プラグラマブルアナログデバイスは同社以外にも既に展開しているが、同社LSIソリューション事業部の田村豊氏は「analogramは、PMOS/NMOS、抵抗(20KΩ)、コンデンサー(10pF)といった基本素子も内蔵し、回路構成の利便性がより高い」と語る。

 大量生産ではなく、大学の研究開発など生産規模が小さい用途にも対応する。

 同社は、これまでも展示会などでanalogramを既に公開しており、2015年当時の取材では3種類の製品化を予定していた。汎用タイプに加えて、アナログフロントエンド(AFE)回路とパワーMOSFET駆動回路用の製品である。しかし、田村氏によると、販売開始時点の提供は汎用品のみになるという。

 「AFE回路用で求められる性能を出すには、analogramでは特性的に厳しかった。また、パワーMOSFET駆動回路用は、展示会などで顧客の声を聞いてみると、それぞれが求める要望が異なっていたため、汎用化するのが難しいと判断した」(田村氏)

1個当たり数百円

 接続情報は内蔵レジスターに設定可能で、開発段階においては回路デバッグを何度も実施できる。構成した回路は、1回書き込み(OTP)メモリに書き込む。

 接続情報は、PCアプリケーションソフトと、専用の開発ボード(どちらも別売り)で書き込めるとする。専用の開発ボードとPCの接続には、USB経由でI2C通信が可能だ。

 analogramはSSOP24ピンパッケージで提供され、1個当たり数百円になるとした。

最終更新:9月12日(月)10時14分

EE Times Japan