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【全米オープン】錦織 戦術面でジレンマ

東スポWeb 9/12(月) 16:54配信

 テニスの全米オープン男子シングルスで、世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)は準決勝(9日=日本時間10日、ニューヨーク)で、同3位のスタン・バブリンカ(31=スイス)に6―4、5―7、4―6、2―6で逆転負けを喫し、2年ぶり2度目の決勝進出を逃した。

 準々決勝で同2位のアンディ・マリー(29=英国)をフルセットで下したものの、その疲労が影響。4大大会制覇の難しさを改めて思い知らされる結果になった。錦織は収穫として肉体の強化を挙げ「自信になった」と胸を張った。

 戦術面では新たなジレンマも抱え込んだ。今大会は課題の第1サーブの確率を上げるため、スピードを落として精度を上げた。マリー戦では60%、バブリンカ戦も第1セットは71%と高確率で入れ、得意のストローク戦に持ち込み、試合を優位に進めた。

 ただ、この戦法は体力が十分にあって初めて成り立つもの。連戦やバブリンカ戦のように蒸し暑い気候では“もろ刃の剣”となり、最後は足が止まった。錦織も「(次第に)ショットが浅くなってしまい、第1サーブも十分でなくなった」と悔しさを隠せなかった。

 マイケル・チャン氏(44)がコーチ就任後に体幹を鍛えて、実力は安定した。しかし、錦織を知る関係者は「外国人よりリーチが短い分、コートカバーリングが大きくなる。人より動いているので、体幹だけじゃなく、いろんなパワートレーニングをやって、必要な筋力をつけて、故障の起きない体づくりをしていかないと」と説明。サーブのスピードも必要という。

 世界ランクは5位に浮上することが確定。男子国別対抗戦デビスカップのワールドグループプレーオフのウクライナ戦(16~18日、大阪・靱テニスセンター)に凱旋する錦織は、この経験をバネにする。

最終更新:9/12(月) 16:54

東スポWeb