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【セントウルS】完勝ビッグアーサーはスプリント界の絶対王者となれるのか?

東スポWeb 9月12日(月)21時46分配信

 11日に阪神競馬場で行われたGIIセントウルS(芝内1200メートル)は、今年の高松宮記念を勝ったビッグアーサー(牡5・藤岡)が完勝。キャリア初となる逃げ切り勝ちで、春秋スプリントGI制覇にグッと近づいた。果たして同馬は主役不在と言われてきたスプリント界の絶対王者となれるのか? その可能性を探る。

 休み明けも、58キロも関係なし。春の電撃王ビッグアーサーがGI馬の底力を見せつけ、秋初戦を完璧な形で飾った。

 逃げる競馬はキャリア初。それでも福永は想定内だった、と振り返る。

「どんな競馬でもできる馬だからね。メンバー構成からそんなに速くなりそうになかったので、(ハナを)取る形も頭に入れていた。仕掛けるとハミをかんで行ったが、スピードの持続力が高いからね。脚色は最後まで鈍らなかった」

 3ハロン通過は33秒1。開幕週の馬場とはいえ、決して楽なペースではない。それでも「タイトルを取って追われる立場になったので、王道の競馬ができるようになってほしい。そう思って正攻法の競馬をした」と福永。

 結果だけでなく内容も求めた一戦に、100点満点の答えを出したビッグアーサーに「試すことは何もない。相手はさらに強くなるけど、こちらも隙がなくなってきている。自信を持って次へ行ける」と賛辞を惜しまなかった。

 戦前に不安がなかったわけではない。セントウルSといえば休み明けの実績馬に鬼門の一戦。過去にはロードカナロアでさえ2年連続2着(2012、13年)に敗れている。本番を見据えて明らかに余裕残しの馬体だったビッグアーサーも、取りこぼすなら“ここ”と見る向きは少なくなかった。

「休み明けの馬は難しいというデータがあるのは知っていた。でも、この馬だけが58キロを背負って勝てたのは大きい。大型馬なので叩いた上積みが見込める。荒れた馬場も問題ない」(同騎手)

 不安を一掃し、自信を持って向かう次走はGIスプリンターズS(10月2日=中山芝外1200メートル)。逃げ、先行、差し…自在の脚質を改めてアピールし、現実味を帯びてきた春秋スプリントGI制覇。ロードカナロア引退後、しばらく主役不在が続いたスプリント界に不動の王者が誕生する――その瞬間はもう目の前だ。

最終更新:9月12日(月)22時51分

東スポWeb

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