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<南シナ海>中露が合同演習 連携誇示し実効支配固める狙い

毎日新聞 9月12日(月)21時40分配信

 【北京・石原聖】中国とロシアの海軍は12日、中国南部・広東省沖の南シナ海で、合同演習「海上協力2016」を始めた。演習は19日まで。中国が外国海軍と南シナ海で本格的な合同演習を実施するのは初めて。中国は仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決で、南シナ海での権益主張を退けられた。ロシアとの連携を誇示して実効支配を固める狙いがあるとみられる。

 中露両海軍は、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を一方的に編入した翌年の2015年5月に地中海で合同演習を実施していた。今回は中国が権益を主張する南シナ海で合同軍事演習に踏み切ったことで中露の連携がより鮮明になった。南シナ海などで「航行の自由」作戦を継続する米国へのけん制にもなりそうだ。

 中国海軍の梁陽報道官は演習に先だって「中露が海上安全の脅威に共同で対応する能力を増強する」ことなどを目的に防空や対潜水艦、島や岩礁の奪還、支配を中心とした訓練を実施すると明らかにした。フィリピンやベトナムなどと領有権紛争を抱える南シナ海で「島や岩礁の奪還、支配」を想定した訓練を中露海軍が実施することには沿岸国の反発も予想される。

 中国メディアによると、演習には中国海軍からミサイル駆逐艦「広州」や揚陸艦「雲霧山」など主力艦艇10隻と軍用機19機などが参加。ロシア側からは艦艇5隻が派遣されている。

 ただ、演習海域は中国南部・海南島近くの「広東省湛江から東の海・空域」と南シナ海でも領有権争いのない中国近海が指定されている。7月の仲裁判決の前後には、西沙(英語名パラセル)諸島周辺で、約100隻の大規模演習を実施していたことからも沿岸国を刺激しないよう配慮した可能性もある。

 中国にとっては南シナ海での演習にロシアが応じたこと自体が成果といえる。ただ、北京の外交関係者は「ベトナムとの関係が深いロシアが領有権問題のある海域を嫌がった。中国の期待した形ではない」と分析する。

最終更新:9月12日(月)23時34分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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