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メダルラッシュの柔道、日本選手団に弾みをつける 銀1個と銅3個の計4個を獲得!

カンパラプレス 9月12日(月)2時3分配信

 7日(日本時間8日)に開幕したリオパラリンピックは皮切りの柔道で、男子60kg級の廣瀬誠(愛知県立名古屋盲学校)が銀メダル、66kg級の藤本聰(徳島県立徳島視覚支援学校)と100kg超級の正木健人(エイベックス・グループ・ホールディングス)、女子57kg級の廣瀬順子(伊藤忠丸紅鉄鋼)が銅メダルを獲得した。中でも開会式翌日に今大会最初のメダルをもたらした廣瀬誠は、日本のメダル第1号として日本選手団全体に弾みをつける役目を果たしている。

 その廣瀬誠は初戦の準々決勝と準決勝、いずれも一本勝ちで決勝へ進んだ。決勝の相手は世界ランキング1位のシェルゾド・ナモゾフ(ウズベキスタン)。開始10秒に袖釣り込み腰で技ありを奪われるも、積極果敢に攻めていった廣瀬だったが、1分20秒過ぎ、払い巻き込みを仕掛けたところで逆に隅落としの技ありを奪われ、合わせ技で一本を取られてしまった。
 しかし、本人に悔いはないようだ。「アテネの頃よりも世界のレベルが上がっている中で、メダルを取るのはすごく厳しかった。今回の銀メダルは同じ銀でも重みがあるし、僕にとって最高のメダル。胸を張って日本に帰りたい」と語り、家族をはじめ周囲のサポートに対して、「ここまでやって来られたのは合宿で一緒にやってきた藤野コーチや道場の仲間、そして何より子どもたちと妻の支えがあったから。僕を産み育ててくれた両親にも感謝したい」と何度も感謝の言葉を口にした。

障害は不便だけど不幸ではない

 17歳の時、視神経の病気で視力が落ち、できないことが増えた廣瀬は当時、「障害=不幸」だと思っていたそうだ。だが柔道を通して多くの出会いに恵まれたことで人生観が変わったという。
「今でも障害は不便だけど、不幸ではないと思える」と廣瀬。その実感を、同じ視覚障害を抱える人たちに伝えていきたいという。また、何でも好きなことに打ち込むことで人生が豊かになるとも話している。
 大一番が終わったばかりで今後のことはまだ考えられないというが、2020年には東京大会もある。障害者スポーツへのサポート体制がより充実していくであろう4年間で、自身の経験や知識を視覚障害柔道に還元できる活動をしていきたいと廣瀬は話した。

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最終更新:9月12日(月)2時26分

カンパラプレス