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大阪ガスが関東・中部で電力小売り進出 自社顧客向けにLPGとセット販売

日刊工業新聞電子版 9/12(月) 11:40配信

LPG顧客争奪が激化、関電エリア外に初参入

 大阪ガスは関東、中部で家庭向け低圧電力小売りに乗り出した。関西電力エリア外での電力小売り参入は初めてとなる。子会社のLPG(液化石油ガス)販売会社2社を通じて自社のガス顧客向けに、割安な電気をセットで供給する。今春の電力小売り自由化後、LPG事業者間の顧客争奪が激化。離脱防止のためには電力とのセット販売が必要と判断した。

 大ガスが電力小売りを始めたのは、関東一円が販売エリアの日商ガス販売(東京都東村山市)と、三重県を販売エリアとするダイヤ燃商(津市)。売上高は各社40億円前後とみられる。ともに「大阪ガスの電気」の取次店として、電力とのセット提案を開始した。

 電気料金はそれぞれ東京電力エナジーパートナー、中部電力の家庭向け従量電灯料金より安価に設定し、長期契約に対する割引も用意した。自社電源を持たない東京電力パワーグリッド管内では、主に電力卸取引所からの調達で対応する。

 中部電力管内で展開するグループの都市ガス会社、名張近鉄ガス(三重県名張市)でも電力小売りの準備を進めている。また、ほかのLPG子会社では、エリアの競争環境に応じて、電力小売りを検討していく見通し。

 大ガスは7月末までに取り次ぎや代理などを含めて17万件の低圧電力顧客を獲得し、初年度目標の20万件達成を間近にしている。一方で電力販売先を顧客と接する基盤のあるところに限定する。このため関電エリア外では、現時点で自社顧客以外への販売計画はない。

最終更新:9/12(月) 11:40

日刊工業新聞電子版