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「北斗星」 レストラン、宿泊施設で再出発 北斗市では無料公開

北海道新聞 9月12日(月)11時2分配信

毎週日曜、親子連れでにぎわう

 札幌―上野間で27年余り運行し、昨年引退したJRの寝台特急「北斗星」の車両が、レストランや宿泊施設などとして活用されている。「ブルートレイン」の愛称で60年近く全国各地を駆け抜けた青い寝台車のうち、北斗星は最後まで現役運行した。それだけに親しみを持つファンは多い。かつての乗客たちの思い出も乗せて“再出発”だ。

<動画>北斗で展示の「北斗星」客車 夜の札幌を走る

 つややかな青色の車体が、現役時代さながらの雰囲気。北斗市茂辺地3の旧茂辺地中グラウンドに敷かれた線路上で、保存されている北斗星の2両の客車。市民団体「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」がインターネット公募で輸送資金などを集め、8月から一般公開を始めた。

 公開は毎週日曜日の午前10時から午後3時まで。無料で見学でき、公開日には親子連れや旅行者らが途切れなく訪れる。定期運行の終了前、札幌から上野まで北斗星で一夜を過ごした函館市の中学1年筒井恵祐さん(12)は「初めて車掌室にも入れた。残してくれて本当に良かった」と声を弾ませた。委員会の沢田導俊(みちとし)代表(36)は「鉄道ファン以外の方からも感謝の言葉を頂いた」と喜ぶ。

川口市では食堂車がレストランに

 北斗星は、青函トンネルが開通した1988年3月にデビュー。札幌―上野間約1200キロを約16時間かけて結び、食堂車やロビーカーを連結した日本初の豪華寝台特急として人気を集めた。北海道新幹線の開業に伴い、昨年3月に定期運行を終了、同8月に臨時運行を終えた。

 埼玉県川口市では、食堂車がレストランとして「第二の人生」を歩み始めた。5月に開店した「グランシャリオ」は店名のほか、内装のテーブルやイス、照明も全て現役時代のまま。予約制でイタリアンやそばなどが楽しめ、開業約4カ月で5千人以上が訪れた。

 新婚旅行で北斗星を利用した夫婦が再訪したり、グランシャリオで仲良くなった30代の男女グループが再会したりと特別な思いを持つ客は多い。婚姻届を提出した後に夕食を楽しんだ同市の会社員中園研司さん(34)、梨恵さん(32)夫妻は「2人の出発の記念になりました」と笑顔を見せた。

茨城では来春から宿泊施設に活用検討

 茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」では、施設の運営会社がJRから譲り受けた北斗星の最上級個室「ロイヤル」の寝台車など計5両を昨年12月から展示。来年春をめどに宿泊施設としての活用も検討している。

 製造後40年余りが過ぎた車両の保存には、丁寧な整備が欠かせない。グランシャリオでは維持管理費に充てるために別途、大人1人500円をもらい、代わりに記念の「乗車券」を発行。北斗の推進委員会も来年以降、地元住民と協力し、カフェの開業を検討するなど、保存に知恵を絞っている。(函館報道部 星野真、報道センター 斉藤千絵)

北海道新聞

最終更新:9月12日(月)11時2分

北海道新聞

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