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摂津が苦境のチーム救った 先制許さず2勝目

西日本スポーツ 9月12日(月)11時53分配信

■1カ月ぶり登板2勝目

 チームの苦境をベテランが救った。初回1死一、三塁。いきなりのピンチで際立ったのは摂津の「技」だった。4番中村にはカウント2-1からシンカーを2球続けて空振り三振。5番メヒアは一転、2-1から3球続けた直球でバットに空を切らせた。3回まで粘って零封。その間に打線の援護を呼び込み、チームの連敗を3で止めた。

「背負ってる」弾を放った内川

 5回5安打3失点。夫人の出産の立ち会いから復帰したメヒアに2ランを浴びたが、今季6試合目で最多の7三振を奪った。8月3日の西武戦以来、39日ぶりの2勝目。試合後、自らの投球についての言葉は口にしなかった一方で、約1カ月ぶりの1軍登板を振り返り「高谷さんとかエガちゃん(江川)とか、一緒にファームで頑張った選手がやっていることはうれしい」とうなずいた。

 同10日のオリックス戦で6回2失点。その後は登板機会がなく、再びファーム調整を強いられた。球団最長の5年連続開幕投手を任され、昨季まで5年連続2桁勝利。実績では他を寄せ付けないが、潔く現状を受け入れた。「1軍で投げられる権利がない。いまここにいるというのはそういうこと」。エースの称号にあぐらをかくことは、自らの哲学に反した。

■体キレ増し球に力強さ

 課題と向き合った。不調の原因の一つは、以前と違いシンカーで空振りが取れなくなったこと。そのキレを取り戻そうと、キャッチボールから複数の握りを試した。自らの登板映像も何度も見直し答えを模索。炎天下のランニングでは半袖の選手が多い中、あえて長袖を着用した。結果として体のキレが増し、直球の力強さにもつながった。

 この6連戦は、勝利数チーム3傑の和田、武田、千賀がそろって黒星。同一週では今季初の非常事態を救った摂津の好投を、工藤監督は「初回のピンチを抑え3回までゼロ。その間に先制点が取れて、ベンチの雰囲気が良くなった」とたたえた。田之上投手コーチも「勝ち運を持っている」と表現。登板機会がないため12日に再び出場選手登録を外れる予定だが、残り14試合、その力を求められるときが訪れるはずだ。

=2016/09/12付 西日本スポーツ=

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最終更新:9月12日(月)11時53分

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