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二子塚古墳、築造当時の姿を復元 広島・福山市、保存整備に着手へ

山陽新聞デジタル 9/12(月) 22:54配信

 広島県福山市は本年度、同市駅家町にある国史跡「二子塚古墳」の保存整備事業に着手する。古墳時代後期に造られたとされる築造当時の姿を一部復元し、石室も内部見学ができるように修復して、歴史学習や地域交流の場として活用する。

 二子塚古墳は駅家町中島、新山にまたがる丘陵部に位置し、6世紀末~7世紀初頭に造られたと考えられている前方後円墳。全長は周溝を含め約73メートルで、古墳時代のものとしては広島県内4番目の大きさ。前方部と後円部にそれぞれ大型の横穴式石室が造られている。

 市で2002~05年度、14、15年度の計6回にわたって発掘調査を実施。2頭の竜が口に玉をくわえた国内で他に例がないデザインの「双龍環頭柄頭(そうりゅうかんとうつかがしら)」(金銅製)をはじめ、馬具や刀片などの武器類、須恵器、土師器(はじき)などを発見している。

 計画では、保存状態の良い墳丘北側は原則現状のまま保存し、南側は盛り土などをして建造当時の形状を復元する。後円部の石室は、保存修理や漏水対策を行い、壊れていた石棺も往時の姿に復元し、内部に入って見学ができるようにする。破損が激しい前方部の石室は埋め戻して保存するが、入り口の石材は見られるようにして説明板も設置する。

 この他にも、古墳の周囲に広場を設けてベンチや案内板を置いたり、古墳の形状や構造が分かる模型も展示したりする予定。整備は2018年度までの3年計画で、事業費は計約1億5千万円を見込んでいる。

 市文化財課は「県内でも有数の貴重な遺跡で地元でも保存、活用の要望や機運が高まっている。将来へ確実に継承していけるようきちんと整備を進めていきたい」としている。

最終更新:9/12(月) 22:54

山陽新聞デジタル