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障害者の個性知って 25日まで青葉区でアート作品展

カナロコ by 神奈川新聞 9月12日(月)8時16分配信

 知的障害者のアート作品展「ココロはずむアート展」が25日まで、神奈川県横浜市青葉区の「スペースナナ」で開催されている。6回目となる今年は青葉、緑、都筑区の計九つの障害者施設から78人が出品。初の試みとして、出品者の名前と顔写真入りの作家紹介カードも掲示する。日本画家で、NPO法人スペースナナ代表理事の中畝常雄さん(65)は「出品者の人柄に触れながら作品を見てもらいたい」と話している。

 中畝さんの長男祥太さんは重度の障害があり、ほとんど話すこともできなかったという。同じく日本画家の妻・治子さんと自宅で介護を続けるも2002年に亡くなった。17歳だった。

 同展を始めたのは11年。「こんな表現方法もあったのか、と驚くことが多い。固定観念が解き放たれる」と障害者アートの魅力を語る中畝さん。作品発表という“ハレ”の場をつくることで、障害者が喜びや生きがいを実感するとともに、障害に対する理解が深まるきっかけになれば、と願う。

 今回、出品する78人は10代から60代まで年齢は幅広い。会場には色鮮やかに描かれた花や動物、野菜、鉄道、人物などの絵や、刺しゅう作品がずらり。作家紹介カードには、各施設の職員が書いた出品者のプロフィルも添えられている。

 相模原の障害者施設殺傷事件で、逮捕された植松聖容疑者は障害者に対する差別的な発言を繰り返したとされる。また、県警が被害者の氏名を非公表としたことにもさまざまな意見が上がる。中畝さんは「障害者一人一人に個性があり、私たちのすぐ近くで生活している。作品を見ながら、少しでもそんなことを考えてもらえたら」と話している。

 15~17日と23日は出品作家による制作実演も行う。問い合わせは、スペースナナ電話045(482)6717。

最終更新:9月12日(月)8時16分

カナロコ by 神奈川新聞