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世論の後押し受け韓国与党内で核武装論高まる

ハンギョレ新聞 9月12日(月)6時58分配信

金武星、金文洙議員に続き、李貞鉉代表も加勢 「今後、果敢に議論のテーブルに載せるべき」 野党「現実性のない危険な主張」

 これまで与党の一角でのみ提起されてきた「核武装」主張が、北朝鮮の5回目の核実験を契機に一段と高まっている。核武装論の実現可能性は殆どないにもかかわらず、北朝鮮の核実験で長期化が予想される安保関連イシューを先取りする効果を狙ったものと見られる。

 11日にはセヌリ党の李貞鉉(イジョンヒョン)代表が核武装論に加勢した。李代表は同日、ソウル龍山(ヨンサン)の戦争記念館で記者団に向かって「北朝鮮の挑発に現在よりはるかに強力な措置を講じるべきだ。私たちがいつも例外としてきた問題を、今後は果敢に議論のテーブルに載せなければならない」として、核武装議論を本格的に公論化する意向を明らかにした。李代表はまた、「(核武装と関連して)すでに多くの韓国国内の専門家と国民の間に『(北朝鮮に対する安保態勢が)このままではいけない』という声が高まっていることを、一度は必ず公論化したいと思っていた」と強調した。

 セヌリ党の大統領選挙の有力候補の中では、金武星(キムムソン)前代表と金文洙(キムムンス)前京畿道知事が核武装論を支持している。北朝鮮の5回目の核実験直後の9日、金前代表は「米国の戦略核兵器配備など、あらゆる可能な措置を動員しなければならない時期」だと主張しており、金前知事も「北朝鮮の核を阻止するためのすべての努力は失敗に終わった。核に対処する道は核だけ」と声を高めた。国会内の代表的な核武装論者である元裕哲(ウォンユチョル)セヌリ党元院内代表も今月12日、自身が主導する「核問題解決に向けたセヌリ党議員の会」(核フォーラム)の緊急懇談会を開き、核武装論の公論化に乗り出す予定だ。同日の核フォーラムの懇談会にはハン・ミング国防部長官が出席する。

 野党は「現実化されてはならないのみならず、現実化される可能性もない」極端な主張だと批判した。国民の党のパク・ジウォン非常対策委員長は「韓国政府が戦時作戦権も持っておらず、朝鮮半島の非核化が米国の原則なのに、現実的に不可能だ。一部の強硬派が主張するのは分かるが、政権与党の党代表までがそのような話をするのは非常に不適切」と指摘した。国会国防委員会の共に民主党幹事であるイ・チョルヒ議員も「北朝鮮の核を容認できないとして、一貫して非核化を推進してきた韓国政府の立場を考えると、自衛的核武装論は正当性も現実性もない主張」だとしたうえで、「日本など北東アジアの連鎖的核武装を招きかねない危険な発想」と批判した。国防委員会所属のキム・ジョンデ正義党議員も「米国による核の傘提供の約束では不安だとして、独自の核武装を言うのは恐怖に捕らわれた者たちの極端な反応」と皮肉った。

 敏感なテーマである核武装論に対し、大統領府は一線を画している。大統領府のある高官は同日、「与党発の核武装論」について問われると、「(朝鮮半島の非核化という)政府の立場には今も変わりない」と述べた。

ソク・ジンフヮン、イ・セヨン、パク・スンホン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:9月12日(月)6時58分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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