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串本でサンゴの白化目立つ

紀伊民報 9/12(月) 17:00配信

 海水温の上昇が原因とみられるサンゴの白化現象が、和歌山県串本町沿岸の海域で8月中旬以降発生している。串本海中公園センター(串本町有田)の野村恵一館長らが確認した。近くの海水を使う同園水族館の水槽でも白化が目立つ。野村館長は「近く海域を詳しく調べるが、過去最大だった2010年に次ぐ規模ではないか。ただ、9月に入って海水温が下がったので、回復に向かっていると思う」と話し、深刻な事態には至らないとみている。

 藻の仲間の褐虫藻はサンゴの色素となり、サンゴの体の中で光合成をして養分をつくる。サンゴは、養分の一部をもらって成長する。しかし、海水温が「28・7度以上」になると、褐虫藻が抜けて減り、白く見える白化現象が目立って増えるという。白化した状態が長期間続くとサンゴは死滅する。

 野村館長によると、今夏はこの海水温を上回る日が23日(10年は29日)続いた。今月に入って海水温が約1度下がったため、野村館長は「深刻な状態のサンゴはごくわずかではないか」とみている。

最終更新:9/12(月) 17:00

紀伊民報