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名優マーク・ライランスが語る『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』

ぴあ映画生活 9/13(火) 10:39配信

スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』が17日(土)から公開になる。本作は、孤独な少女ソフィーと心優しい巨人の“BFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)”の冒険を描いた作品で、英国演劇界出身の名優にして、オスカー俳優でもあるマーク・ライランスがBFGを演じている。

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ライランスは、英国生まれで、王立演劇学校を卒業後に舞台で活躍。ローレンス・オリビエ賞やトニー賞に幾度も輝き、スピルバーグ監督作『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞に輝いた。スピルバーグ監督は『ブリッジ…』の撮影中、ライランスに本作の脚本の感想を求めていたそうで、製作のかなり早い段階から、大きくて、優しくて、“言い間違い”が愛らしいBFGは、ライランスが筆頭候補だったようだ。

ライランスは脚本を読んだ段階で「BFGは孤独な男だと思った」という。「彼は乱暴な兄弟たちとは同じ生き方はしたくないと思っていて、自分の仕事に日々の慰めを得ている。彼はある部分では映画作家や、ストーリーテラーの要素があると思います。苦しい日々の中で、美しいものを作り上げることで、日々を埋め合わせようとしているわけですから」

BFGが作り上げるのは、子どもたちが夜にみる“夢”だ。彼は人々に気づかれないように街にやってきて、子どもたちに夢を吹き込んでいたが、ある日、孤独な少女ソフィーに出会い、彼女を巨人の国に誘う。そこからふたりの大冒険が始まるが、ライランスはどれだけファンタジックな状況であっても“リアルであること”を重視したという。「BFGは独特な話し方をして、脚本家のメリッサ(・マシスン)と僕はこれをとても気に入っていたのですが、スティーヴンは撮影前はこの話し方に少し不安を感じていたようです。しかし、文字ではわかりにくくても、リアルを追求して喋ると、“耳ざわり”で内容が理解できるんですね。私の仕事はリアルであり続けることだと思っています」

役に対してストイックに取り組むライランスだが、映画はどこまでも“監督のメディア”だという。「俳優には決定権はありませんし、どのテイクを選ぶのか、どの角度からどう撮影するのか決めるのは監督です」。それでもライランスは、スピルバーグ監督に大きな信頼を寄せている。「映画監督の中には、自身のビジョンだけを追求する人もいます。それはそれで美しく素晴らしいのですが、スティーヴンはいつも観客のことを考えています。どれだけ多くの人にこの物語を伝えられるのか、夜も眠れずに考えていて、その作業を俳優も一緒になってやっているんだと感じさせてくれる監督なんです。それに、スティーヴンには物語を使って、相手の“心の武装”を解く能力が、本能的に備わっているんです」

『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
9月17日(土) 全国ロードショー

最終更新:9/13(火) 10:39

ぴあ映画生活