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【英語ことわざ】9/13は「世界の法の日」言語や文化で変わる表現

リセマム 9月13日(火)9時45分配信

 9月13日は「世界の法の日」。

 1961年、東京で開催された「法による世界平和に関するアジア会議」において、「世界の法の日」の制定が提唱された。法の支配を国際社会で確立し、世界平和を実現しようという趣旨で、法学館憲法研究所はこの制定を「『法の支配』への貢献という点では、アジア発の貴重な例」だとしている。

 法は多種多様な文化や価値観、言語の広がる地球社会において、すべての者が理想とする世界を実現するための道標の一つとなるだろう。国や地域で異なる価値観は、古くからの言い伝えやことわざに深く現れており、同じ意味合いでも言い回しが大きく変化する例があることも興味深い。

 そこで、今日は英語圏では馴染み深い表現でも、アジアでは真逆の言い回しになる例を紹介しよう。日本語では「はじめよければ終わりよし」もしくは「はじめが肝心」とも表す。さて、これを英語で何と言う?

A、All’s well that ends well.
直訳「うまく終るものすべては良好である」
意訳「終わりよければすべてよし」

 well:(形)良好である、よい、健康である(副)上手に、うまく
 end:(動)終わる

 「終わりよければすべてよし」は、ウィリアム・シェイクスピアによる同名の戯曲「All’s Well That Ends Well」を出典とする、英語圏でポピュラーな言い回し。一般的に、物事のはじめに重きをおいた日本語の「はじめよければ終わりよし」の対訳は「A good beginning makes a good ending.」とされている。

 中国の経書で、五経の一つとされている「書経」では「九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)」という故事成語がある。「九仞」は非常に高いこと、「一簣」は土運びの道具である「もっこ」一杯の意。非常に高い山を築くのに、最後の一杯の土を運ぶのをやめたため土が足りず、計画していた高い山は完成しなかった、ということから、長い間の努力もわずかな手抜きで完遂できなくなる、という意味。継続する努力や目標へ進む過程の必要性が説かれており、英語表現とは重要視する点が異なっていることがわかる。

 もちろん、あくまで一つの言い回しのため、英語圏でも過程や物事の準備やはじめについて述べたフレーズもある。物の見方や考え方は実にさまざま。法の整備だけではなく、異文化理解には言葉に潜むエピソードにも注目してみると、その者の価値観に触れることができるかもしれない。

《リセマム 編集部》

最終更新:9月13日(火)9時45分

リセマム