ここから本文です

<台北2016国際切手展>世界の郵便事情:朝鮮半島

中央社フォーカス台湾 9/13(火) 11:41配信

(台北 13日 中央社)世界各地の郵便切手を紹介する国際切手展「PHILATAIPEI 2016」(台北2016世界郵展)が10月21日から同26日まで、台北市内で開かれる。開催を前に、世界各地の郵便事情をシリーズでお届けする。――洪英植。朝鮮半島の郵便の歴史を語る際、欠かすことのできない人物だ。日本で先に実施されていた制度に注目し、自ら学んで朝鮮半島に移植。近代郵便事業の「父」とされている。

洪が生まれたのは李氏朝鮮時代の1855年。1881年に日本を訪れると、郵便事業に興味を抱いた。日本の近代郵便の創設者とされる前島密に頼み込み、郵便局で実際に働きながら制度を学習。1883年には渡米しニューヨークの郵便当局と電信当局を視察すると、翌年4月には新設された郵征総局のトップとなり、同11月には漢城(ソウル)と仁川の間で郵便事業の開始にこぎつけた。

まさに立役者として活躍した洪だが、その終わりはあっけないものだった。そのわずか1カ月後、清朝寄りの閔氏一族打倒を図ったクーデター、甲申政変に加わり失敗。処刑されたのだ。享年30歳だった。

だが、その後郵便事業は着実に拡大。1902年には高宗即位40周年を祝う記念切手も発行されるなど、洪が築いた制度は朝鮮半島に根付いた。現在郵征総局のあった場所は逓信記念館として資料が展示されており、歴史の一端をうかがい知ることができる。

(編集:齊藤啓介)

最終更新:9/13(火) 11:41

中央社フォーカス台湾