ここから本文です

六本木の人気ホストに聞いた Airbnbで稼ぐコツ

ZUU online 9/13(火) 6:10配信

東京・六本木エリアの自宅(賃貸、一軒家)の空き部屋を、訪日外国人向けの民泊に活用しているKさん(企業経営・40代)は、Airbnbの人気ホストです。2014年に民泊を始める前は、海外旅行が好きだったり、外国人との交流に興味があったり、という趣味や活動の経験は無かったというKさん。Airbnbのホストになり、訪日外国人を自宅に迎え入れる理由を尋ねました。

■洗練された仲介システムに体験の価値あり

Kさんは教育関連のマッチング・サービスを作り、起業した経験があります。自社のサイトを作って運営する際、参考になりそうなサイトを調べていた時にAirbnbを知ったそうです。

Kさん: 最初はサイトのデザインが良くて興味を惹かれ、それからAirbnbのユニークなアイデアを知りました。

Airbnbの仕組みに興味を持ったKさんは、自らホスト登録をしてみました。そしてAirbnbの予約や決済のシステムに、それまで知っていたマッチングのサービスとは比類の無い洗練性を感じたそうです。

例えばAirbnbからホストへの支払いは、ゲストが到着した翌日に自動決済されます。手数料は、ホスト側の負担は一律3%です。仮に手数料15%とすると、ゲスト側の負担が12%、ホスト側の負担が3%になります。Airbnbが設定する手数料は、旅行・宿泊の仲介サービスとしては、他と比べて特段に安いものではありませんが、ホスト側の負担を軽くすることで、利用者(宿泊者=ゲスト)から見たサービスの「商品」にあたる宿泊先が増えるように工夫している点も、Kさんの目に新鮮に映ったそうです。

Kさん: ゲストは簡単に予約ができ、ホストは予約承認のみで、ゲスト到着の翌日にお金が入ります。洗練されたAirbnbの仕組みにハマりました。Airbnbを知ってからは、(自社サービスを運営する上で)他のマッチングサイトや、仲介サービスを参考にすることは無くなりました。

■都心の一軒家で月15万円~20万円

当初、Kさんは東京・板橋区の自宅でホストを始めたそうです。

Kさん: Airbnbのホストは、基本的には自宅でするものだと思います。初期投資がゼロだからです。お金を生むことのなかった場所(部屋)が、1ヵ月あたり万単位の収入源になります。

2DKのマンションに住んでいたKさんは、一部屋をオフィスとして使用していました。その部屋を1,500円で貸し出したところ、すぐに予約が入ったそうです。値段を3,000~3,500円に上げても予約が入り続けて、1ヵ月あたり5~8万円ほどの利用料が発生しました。7~8月は月10万円ほどになったそうです。

KさんはAirbnbのホストを始めてから1年弱で、一軒家への引っ越しを検討し始めました。その後に東京・六本木エリアで、一軒家の物件(賃料15万円)を見つけたKさんは不動産会社に「自宅で民泊をしたいので、部屋を間貸しする許可が欲しい」と交渉の上、許可を含む賃貸契約を交わしたそうです。

Kさん: 菓子折りを持参して、近隣住宅に挨拶にも伺いました。民泊をすることを説明して、連絡先を伝えました。

Airbnbで2 部屋を貸し出し、1ヵ月あたり15~20万円程の利用料が出るようになりました。この物件では、繁忙期(夏の旅行シーズン)は最高で25万円程になるそうです。Kさんはゲストの動向を次のように話します。

Kさん: 六本木という立地で予約が入りそうだと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。ゲストがAirbnbのサイト上で宿泊先を探す時、都市を検索の後、最初は価格しか見ていないような印象があります。それから立地(マップ)を見て決めるようです。

例えば3人で旅行の計画を立てて、宿泊費を3万円で考えているとした時、東京では1~2泊が限度でしょう。でもAirbnbを上手に使うと1週間の滞在が可能になります。人の家に泊まることで、多少は不便を感じるかもしれませんが、長く滞在できる方を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

民泊を利用するゲストは、例えば個人の長期旅行者のように、金銭をかけない旅を楽しんでいる人が多いというわけではないようです。

Kさん: 日本に旅行に来る時点で、金銭に余裕のある方が多いのでしょう。旅行の中で、宿泊費をどのように使うか。(選択肢の一つに)民泊があります。

仕事で訪日するゲストも頻繁に泊まりに来ます。そのためか、1~3週間の予約が多いです。長期滞在の場合は、大体2ヵ月前から予約が入ります。フライト予約と同じタイミングですね。

そして、その合間にある空き日をチェックした人が、2週間程前から短期宿泊の予約を入れます。このように予約を受け付けていると、家賃分の利用料が、すぐに発生します。

■民泊のルールを守り、価格と宿泊人数を調整

Kさん宅のゲストはカップルをはじめ、20~30代の家族連れが多いそうです。2015年の秋は、物件から近い建築事務所にインターンとして働きに来るイタリア人から、3ヵ月滞在の予約が入りました。この予約の場合、1ヵ月あたり15万円程、3ヵ月で45万円程になるそうです。どんな立地でも、世界のどこかに、そこに泊まりたい人がいる、ということかもしれません。

Kさんによると、立地にこだわり部屋自体に投資するよりも、物件の特徴とゲストの目的を考慮して価格と一部屋に宿泊可能な人数を柔軟に調整することが、予約増の秘訣の一つといえるようです。

Kさんはホストの数が増えて、民泊の価格が下がればいいと考えているそうです。

Kさん: (新法が成立して)民泊解禁となり、個人宅でホストを務める人が増えたら、一泊1,500円程度になるのではないかと見通しています。私は、ホストをビジネスと捉えているわけではなく、シェアリング・エコノミーと呼ばれる新しい価値観が広まる過程で、それに賛同してホスト活動をしているだけなのです。

Airbnbホストの面白さを尋ねました。

Kさん: やはり外国人と接する機会が増えることです。私は視野が広がったと思います。外国人だから、とか、どこの国の人だから、というのは完全に無くなりました。きれいに掃除をして帰る人や、お土産を持ってくる人。よく話しかけてくれる人、恥ずかしがり屋の人。それぞれの性格の違いがあるだけなのだな、ということが分かりました。

民泊の新法が成立すると、民泊の仲介会社は行政庁への登録制になります。ルールを守って民泊活動を続けるために、ゲストからの予約を募る仲介会社が、民泊の新法と各自治体が定める条例に基づいた営業を行なっているかを確認する必要があるでしょう。部屋を提供するホストも登録制になります。

民泊のルールを守ること。そしてAirbnbを介する際は、ゲストの目的に応じて価格と宿泊人数を小まめに調整することが、「稼ぐホスト」になるためのコツといえそうです。(提供:民泊投資ジャーナル)

最終更新:9/13(火) 6:10

ZUU online