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新設の電気柵一斉点検 西伊豆の感電死傷事故教訓

伊豆新聞 9月13日(火)13時32分配信

 県賀茂農林事務所による動物よけ電気柵施設の一斉点検が12日スタートした。過去1年間に新設された管内6市町の90施設を対象に、同事務所と市町、JA伊豆太陽の職員が設置・保安状況を点検している。

 昨年7月、西伊豆町で7人が死傷した感電事故を教訓に、一般市民や観光客らが巻き込まれる事故を未然に防ぐため、全国秋の農作業安全確認運動(9、10月)に合わせて行っている。対象は昨年9月の緊急点検以降新設された施設で、危険表示の有無、電気用品安全法に適合した専用電源の使用、漏電遮断機の設置など7項目にわたって安全基準を満たした製品を適切に設置、使用しているか点検する。

 初日は東伊豆町内の13施設を調査した。同事務所職員らは、農地を囲むように設置された電気柵の設置状況をその目で確かめ、使用状況に問題がないかチェックした。担当者によれば、初日の調査で問題は見当たらず、適切に設置、使用されていたという。

 点検を受けた同町奈良本のかんきつ農家の男性(70)は「今年の夏はイノシシの被害がひどく、周辺では夏野菜が全てやられた農家もある。電気柵なしでは被害を防ぐことができない」と有効性を説いた。

 同事務所によると、昨年度のイノシシ、シカ、サルなどの鳥獣被害は管内で計約6300万円。前年度に比べて約36%増加し、農家や関係機関による有害獣の駆除、電気柵の設置補助などの対策が追いつかない状況となっている。

 【写説】電気柵の設置・保安状況を調べる県と町の職員=東伊豆町奈良本

最終更新:9月13日(火)13時32分

伊豆新聞