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同性愛者を演じた妻夫木聡に「いい俳優になった」と監督太鼓判

シネマトゥデイ 9月13日(火)6時36分配信

 名だたる演技派が集結した映画『怒り』で、渡辺謙とともに作品の根幹を成すゲイのエリートビジネスマン・優馬にふんした妻夫木聡の魅力を、彼と3度目のタッグとなる李相日監督が語った。

【写真】同性愛者のエリートサラリーマン役で新境地に挑んだ妻夫木聡

 妻夫木が本作で演じた優馬は、現代の東京に生きるごく普通の青年。李監督も「表向きの顔にたくさんの虚栄を貼りつけながら、同性愛者である自分に嘘を重ねて生きてきた。そのねじれたキャラクターを、人間臭さや嫌らしいところも含め、観る人の共感を得られるように演じられる俳優はなかなかいない。だから、妻夫木君がキャスティングの筆頭に挙がったのはとても自然なことでした」とオファーした理由を説明。

 それを実証するように、冒頭シーンのプールサイドで踊る妻夫木をひと目見た瞬間、彼がゲイであることがわかる。そう伝えると、李監督は「彼は優馬を演じるためには何が必要なのか? をこちらが全て言わなくてもわかっている」と強調。「だから、特に説明はなくとも観客は優馬がゲイであることがわかると思うし、彼の人となりが視覚的に伝わるようにしている。それこそ、最初にスクリーンに映る瞬間に向けて積み上げてきているのは一目瞭然でしたね」とうれしそうに振り返る。

 妻夫木と組むのは『69 sixty nine』(2004)、『悪人』(2010)に続いて3作目。今回は妻夫木の方から「どんな形でもいいから参加したい」と出演を熱望したようだが、レベルの高い芝居を求める李監督は、同志でも盟友でもある彼のことを「月並みですけど、いい俳優になったな~と思いました」と述懐。「『69 sixty nine』で徹夜が続いたときにブーブー言っていたのが懐かしいですけど(笑)、今回は役の仕上がりが今までの中で一番早かった。『悪人』は彼がそれまでとは違うアプローチに徹した作品ということもあって、役を作るというより、自分がまとっているものをはぎ取っていく作業に時間がかかっていた。でも、今回は撮影の初日から仕上げて現場に立っていてくれたので、それは大きかったですね」。

 そこで一拍置き、李監督は「いい俳優になったとしか言いようがない」と同じ言葉を繰り返し、「彼は多くの俳優がつかめないものをつかみかけているような気がします」と力説した。本作の妻夫木聡を見れば、この言葉の意味がよくわかるはずだ。(取材・文:イソガイマサト)

映画『怒り』は9月17日より全国東宝系にて公開

最終更新:9月13日(火)6時36分

シネマトゥデイ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。