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鈴木敏夫氏、日本映画界に苦言「表現が説明過多で、うんざりしちゃう」

ぴあ映画生活 9月13日(火)15時29分配信

現在、第38回PFFぴあフィルムフェスティバルが開催中の東京国立近代美術館フィルムセンターで9月13日、「PFF講座シリーズ 映画のコツ~こうすればもっと映画が輝く~」が行われ、スタジオジブリの鈴木敏夫氏と、昨年『恋人たち』が絶賛を浴びた橋口亮輔監督が“新しい表現”をテーマに対談。鈴木氏は「今の日本映画は表現が説明過多で、うんざりしちゃう」と苦言を呈した。

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また、2年前に公開された『思い出のマーニー』に関しては、「誇張して言えば、決定稿の厚さが初稿の3倍くらいになっていて、がく然とした。あらゆることを説明していて、心の声もセリフにしてしゃべっている。なんで、いちいち説明するのかなと思った」と振り返った。

ジブリにとって、初の海外共同製作となる最新作『レッドタートル ある島の物語』(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)に話題が及ぶと、橋口監督は「過剰な表現をしておらず、セリフもない。シンプルだからこそ勇気が要ったはず。よくジブリでお作りになったと思うし、話題になっているヒット作の対極にある、ストイックな美しさがある」と同作を絶賛。「よく東宝が150館で公開しますね」(橋口監督)、「僕もびっくりしている。そもそもはマイケル監督の長編が心の底から見てみたいという出来心だったんだけど」(鈴木氏)と話していた。

この日はアンドリュー・ヘイ監督(『さざなみ』)が2011年に製作し、ゲイクラブで出会った青年2人の奇跡の週末を描いた『ウィークエンド』が上映され、橋口監督は「この作品と『さざなみ』を見比べると、表現のレベルアップを感じる。やはり、作家としての根っこがある人はグーンと飛躍する」と感嘆の声。鈴木氏も「すごくいいラブストーリー」と高く評価していた。

第38回PFFぴあフィルムフェスティバル
9月10日(土)から23日(金)まで 東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)
10月29日(土)から11月4日(金) まで 京都シネマ
11月3日(木・祝)から6日(日) まで 神戸アートビレッジセンター
11月11日(金)から13日(日) まで 愛知芸術文化センター
2017年4月 福岡市総合図書館

取材・文・写真:内田 涼

最終更新:9月13日(火)15時29分

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。