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ドンキホーテ大躍進、総合スーパーは苦戦しているのになぜ好調?

THE PAGE 9月15日(木)12時0分配信

 イトーヨーカドーの大量閉店など総合スーパーに逆風が吹く中、ドンキホーテが大躍進を続けています。同社はなぜ好調なのでしょうか。

「居抜き」で積極的な店舗展開を実現

 ドンキホーテホールディングスの2016年6月期の決算は、売上高が前年比11%増、営業利益が10%増と増収増益でした。第1号店の出店以来、27期連続の増収営業増益を達成しています。昨年度は全国で40店舗を新規に出店しており、今期も出店計画が目白押しとなっています。

 同社が積極的な店舗展開を実現できているのは、「居抜き」の出店が多いからです。居抜きとは、以前、別の事業者が運営していた店舗をそのままの状態で引き取る形態のことを指します。通常、店舗は中に何もない状態で借り、自社のスタイルに合うようにコストをかけてリフォームします。居抜きの場合にはこれらの費用がかかりませんから、経済的には圧倒的に有利になります。しかし、以前の事業者の店舗内装が自社の業態と合う保証はありません。

 一般的に大規模小売店は、徹底的に効率化と画一化が進められており、少しでも自社の基準に合わないと効率良く店舗を運営することができません。しかしドンキホーテの場合には、逆に売り場の状況に合わせて店舗の陳列を変えるなど柔軟な運営が可能となっています。これによって出店の制限がなくなり、有利な場所に低コストで出店できているわけです。

居抜きを成功に導くカギは「圧縮陳列」

 同社は、天井まで商品を高く積み上げ、あえて見通しを悪くするという「圧縮陳列」を得意としてきました。この陳列方式の場合、無目的に来店した顧客の滞留時間を引き延ばし、衝動買いを誘発する効果があります。買いたい商品がはっきりしている顧客にとっては魅力的ではないため、一般的な店舗運営理論ではあまり推奨されていませんが、同社はこれを逆手にとって成功した珍しいケースです。

 店内に整然と商品が並んでいる必要はありませんから、居抜きの物件でも、その特徴を生かして店舗を設計することができます。

 ちなみに同社の単位売場面積あたりの売上高は、イトーヨーカドーと比べると、1.4倍から1.7倍とかなり高い数値です。深夜営業を行っているという理由もありますが、顧客の購買意欲を引き出していることは間違いありません。総合スーパーは現在、閉店ラッシュとなっています。ドンキホーテには居抜き物件の引き合いがたくさん寄せられていますから、しばらくの間、同社の快走は続きそうです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:9月15日(木)12時55分

THE PAGE

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