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新潟の交通事故死者60人に 最も遅いペースも高齢者が過半数

産経新聞 9月13日(火)7時55分配信

 交通事故による県内の今年の死者数は、10日に長岡市で発生した死亡事故によって60人になった。県警交通企画課によると、昨年より23日遅く、ここ50年では最も遅いペース。ボランティアの人たちの交通安全をめぐる活動や呼び掛けなどで県民の意識が高まるとともに、県警が事故の多い夕暮れどきを中心にパトロールカーの巡回を強化した成果とみられる。ただ、夕暮れが早まる秋以降は死亡事故が増える傾向にあり、県警は引き続き啓発活動に努める構えだ。

 60人目の死亡事故は、10日午後2時15分ごろに発生した。長岡市赤沼で見附市釈迦塚町の農業、早川岩雄さん(67)のコンバインが道路を走行中、2・5メートル下の田んぼに転落。早川さんはコンバインの下敷きになって胸を圧迫され、間もなく死亡した。見附署で事故原因を調べている。

 同課のまとめでは、死亡者のうち半数を超える32人が65歳以上の高齢者で、大半は歩行中か自転車に乗っていて事故に遭った。また、3分の2に当たる39人が昼間の事故で亡くなった。さらに幹線道路の国道・県道での事故が全体の約57%に当たる34人を数え、市町村道などよりも多い。

 8月末までの統計では、交通事故の発生件数は3017件と前年同期よりも488件(約14%)少なくなっており、死亡者数もほとんどの市町村で前年を下回った。ただ、長岡市は9人(前年同期は5人)、上越市も9人(同4人)と死亡者の増加が目立った。

 同課の担当者は「警察の活動だけで交通事故を減らすのは難しく、県民の皆さんの協力を得て事故を防ぎたい」と、交通ルールやマナーを守るよう呼び掛けている。

最終更新:9月13日(火)7時55分

産経新聞