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ブレイナードFRB理事、慎重姿勢崩さず 9月利上げ見送り濃厚

ロイター 9月13日(火)3時5分配信

[シカゴ 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、FRBは早過ぎる時期に金融刺激策を解消しないよう配慮する必要があるとの考えを示した。ブレイナード氏が早計な利上げに警鐘を鳴らしたことで、FRBが来週利上げに踏み切る公算は小さいとの見方が強まった。

ブレイナード理事はシカゴ・カウンシル・オン・グローバル・アフェアーズで行なった講演で、利上げを支持する前に、個人消費の拡大を示す指標とインフレ加速の兆しを確かめたいとの考えを示した。

また、現在みられる「ニューノーマル」は緩和的な政策の解除に慎重である必要性を示していると指摘。

労働市場は一部エコノミストが指摘するより完全雇用から遠い状態にある可能性もあり、「予防的に金融を引き締めることの論拠はそれほど強くない」ことを示している可能性があると述べた。

講演のなかで具体的な利上げ時期については言及しなかったものの、利上げに慎重な姿勢で臨む方針を堅持した。

9月利上げの是非をめぐり、FRB内の意見は割れているが、当局者の多くが米労働市場は完全雇用に近づいているとみており、イエレンFRB議長もこれまで「利上げへの論拠が強まってきた」との見解を示している。

ブレイナード理事は、労働市場は物価に圧力をかけることなくさらに改善する可能性もあると指摘。「予想外に強い需要に対する物価上昇の反応は小幅で段階的なものになる公算が大きいため、緩やかな政策対応が必要となる」と述べた。

ブレイナード理事は過去1年、米国は欧州やアジアの景気低迷に対しぜい弱とし、低金利政策を強く擁護してきた。

この日は、先進国が総じて低金利政策を実施する状況下では、米国はドルの値上がりによる影響をより受けやすい可能性があり、ドル高はインフレ下押し要因となると話した。

ブレイナード理事の発言を受けて、目先の利上げ観測が後退。米株は上昇する一方、ドルは値下がり、米債券利回りは低下した。 

CMEフェドウォッチによると、米短期金利先物が織り込む9月利上げの確率は前週末9日の24%から15%に低下した。12月は引き続き50%強の確率が見込まれている。

ブレイナード氏に先立ち、アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、現在の経済状況を踏まえると、利上げの是非をめぐり今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で真剣な協議を行うことが正当化されるとの認識を示した。

一方で、「忍耐強い姿勢で臨むことで、利上げの切迫性を高めるような代償が生じていると感じていない」とも指摘。順調な進展を見せる米経済にとり現行の超低金利がなお適切などうかを検討する上で、特定の会合で行動する「切迫性」はないとした。

ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、低インフレと最近の雇用統計は米経済が力強さに欠けることを示唆しており、利上げの切迫性は低いとの認識を示した。

米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏がFRBは政治的な理由で低金利を維持していると発言したことについては、FRBの金融政策決定において「政治は考慮されない」と言明した。

*内容を追加します。

最終更新:9月13日(火)6時55分

ロイター

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