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相模原殺傷 関係者の精神的ケア優先、施設建て替えへ 知事

産経新聞 9月13日(火)7時55分配信

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入居者19人が刺殺された事件で、施設を建て替える方針を示した黒岩祐治知事は12日、入居者の家族会から「『職員の方のために建て替えをしてほしい』という声が多くあった」とし、関係者の精神的ケアを優先した上での考えだったことを明かした。

 黒岩知事は同日の県議会本会議終了後、報道陣の取材に応じ、「職員は通常通りのケアを継続しようと一生懸命対応しているが、今の環境のままその頑張りを続けてもらうことは難しいと思う」と述べた。

 家族会は11日に会合を開き、建て替えを求める方針を決定。関係者によると、家族会のアンケートでは回答者のうち9割弱が建て替えを希望。家族会が県に提出した要望書にも「改修によりいかにホーム内を変えても、同じ居室のドアを開けての支援はつらいという職員の声を聴くと、他に道はない」と明記されており、「このような惨事を二度と起こさないため、県の宝ともいえる施設職員を孤立させない相談・支援の仕組みが必要」と強調されていた。

 県は9月中に黒岩知事を本部長とする再発防止対策本部で今後の大まかな方針を決定し、その後、県議会定例会に補正予算案を提出する方針。

 建て替えが正式決定した後、工期や工費などを具体的に検討していくことになるが、その中で最大の課題となるのが工事期間中の入居者の滞在先だ。黒岩知事は「(滞在先を)できるだけ近く、(建て替えを)一日でも早くという希望に応える形で進めたい」と強調した。

 工費については、「相模原で起きた事件ではあるが、国の問題として受け止めてほしい」と述べ、国への支援要請も検討するとした。

最終更新:9月13日(火)7時55分

産経新聞