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兄貴から指導者へ 松田丈志が見据える競泳代表HCのイス

日刊ゲンダイDIGITAL 9月13日(火)11時57分配信

「今は本当にすっきりしていて、一点の悔いもない」――。

 競泳男子200メートルバタフライの銅メダリスト(北京、ロンドン)松田丈志(32)が昨12日、都内で引退会見を開き、現役生活をこう振り返った。

 12年ロンドン大会では400メートルメドレーリレーの一員として銀メダルを獲得。平泳ぎの北島康介が同大会の個人種目ではメダルなしに終わっていたことから「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」との名セリフで男を上げた。リオでは800メートルフリーリレーでチームの精神的な柱として52年ぶりの表彰台となる3位に導いた。

 松田は今後について「リオでは若手と一緒にトレーニングして結果を出す喜びを味わった。選手を育てていくのに少し近いものを味わった」と指導者への転身に意欲を見せた。

 当面は現在、在籍する鹿屋体育大学大学院での研究を優先するというが、松田の指導力、統率力を競泳界が放っておくはずがない。近い将来は日本代表のヘッドコーチとしてメダリストの育成に手腕を発揮するとみる競泳関係者は少なくない。

 五輪ではリレーも含めて計4個のメダルを獲得した実績に申し分はない。所属先を追われた際には、自らスポンサー探しに奔走した苦労人だけに、日頃は若手選手の相談相手になるなど、代表チームでは兄貴分として慕われていた。

 男女含めて若手が多かったリオの代表チームでは首脳陣と選手のパイプ役を買って出て、練習、トレーニングメニューの作成にも関わった。代表合宿では選手だけで行ったミーティングで自身の国際大会での経験を惜しげもなく披露。大舞台を前に不安を隠せない若手選手を精神的に支え続けた。リオ五輪でリレーメンバーから「丈志さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」との言葉が出たのは当然のことだった。

 松田は何人のメダリストを育成できるか。

最終更新:9月13日(火)11時57分

日刊ゲンダイDIGITAL

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