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NY市場サマリー(12日)

ロイター 9月13日(火)6時56分配信

[12日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事のハト派的な発言を受け、20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退した。

ブレイナード理事は12日の講演で、労働市場が潜在的な弱さを抱えている点などを理由に、景気下支えのための金融刺激策をあまりに性急に解消するべきでないとの見解を示した。

これを受けフェデラルファンド(FF)先物が織り込む9月FOMCの利上げ確率は、9日の取引終了時の24%から15%に低下した。

前週末に、日銀がイールドカーブのフラット化修正策を検討すると報道されて現行の大規模緩和の枠組みをめぐる不透明感が広がった影響で、ドル/円が下落した面もあった。

<債券> ブレイナードFRB理事が早過ぎる時期に金融刺激策を解消しないよう配慮する必要があるとの考えを示したことを受け、長短金利差が約1カ月ぶりの水準に拡大した。

5年債と30年債の利回り格差<US5US30=TWEB>は119ベーシスポイント(bp)となり、8月5日以来の水準に拡大した。

ブレイナード理事はこの日の講演で、利上げを支持する前に個人消費の拡大を示す指標とインフレ加速の兆しを確かめたいとの考えを表明。労働市場は一部エコノミストが指摘するより完全雇用から遠い状態にある可能性もあり、「予防的に金融を引き締めることの論拠はそれほど強くない」ことを示している可能性があると述べた。

同理事の講演前からFRBが来週20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに動くとの観測は後退していたが、講演を受けFRBが今回利上げを決定するとの見方は一段と弱まった。

9月の利上げ確率は15%と朝方の21%から低下した一方、12月利上げ確率は59.3%と、朝方の54%から上昇した。

<株式> 大幅高。ブレイナードFRB理事が利上げに慎重姿勢を示したことを好感し、主要3指数はそろって1%を超える上昇となった。

ダウ工業株30種とS&P総合500種は7月上旬以来2カ月ぶりの大幅な上げとなったが、9日の大幅な下落から完全に持ち直すには至らなかった。

ブレイナード理事に先立って発言したアトランタ地区連銀のロックハート総裁とミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁はいずれも、政策金利を緊急に引き上げる必要性はないと示唆した。

トムソン・ロイター・データストリームによると、S&P総合500種企業の業績予想に基づく株価収益率(PER)は約17倍で、10年平均の14倍を上回っている。

個別銘柄ではアップル<AAPL.O>が2.24%上昇してS&P総合500種を押し上げた。

アイルランドの製薬会社ペリゴ<PRGO.N>は7.35%高。物言う投資家として知られるスターボード・バリューはペリゴ株を保有していると明らかにしたうえ、ペリゴは株価の回復へ向けた改革を行うべきだと表明した。

<金先物> 続落。週末のFRB当局者のタカ派的な発言を受けた早期追加利上げ観測から今日も売られやすい展開となった。ドル高・ユーロ安が進行も下押し要因となった。清算値確定直前には、ブレイナードFRB理事の利上げに慎重な発言を受けて買い戻しが入ったものの、プラス圏には浮上できなかった。

<米原油先物> 反発。供給過剰懸念を背景に売りが先行したが、対ユーロでドル安に転じたことに伴う割安感などが追い風となった。米株価が上昇に転じたことも支援材料だった。

最終更新:9月13日(火)10時52分

ロイター