ここから本文です

「センハダカ」給食に “漁師の料理”から特産へ 静岡

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月13日(火)9時2分配信

 駿河湾特産のサクラエビと混獲される未利用魚「センハダカ」を生かして地元水産業の振興を図ろうと、漁業関係者や蒲原西小(静岡市清水区)、静岡県水産技術研究所(焼津市)が活用策を研究している。13、26の両日、同校の学校給食で提供して児童に味わってもらい、“知られざるしずまえ鮮魚”の消費拡大につなげる。

 センハダカは一部の加工業者や飲食店が取り扱っているが、流通量は限定的で“漁師の家庭料理”にとどまっている。認知度向上や需要喚起を図りたい漁業関係者らや同研究所と、地域の食を給食に取り入れたい同校の思いが一致し、2016年度から提供に向け検討を開始。加工方法や発注量を調整してきた。

 給食ではつみれ汁と唐揚げにして提供する。県桜えび漁業組合が水揚げし、由比港漁協青年部が冷凍やすり身に加工したセンハダカを調理する。献立の作成を担う栄養教諭植田知里さんは「地元食材に児童が愛着を持ってほしい。他校にも広がれば」と話す。

 水産加工原料としてのセンハダカの可能性を探る同研究所は、DHA(ドコサヘキサエン酸)といった栄養成分が比較的多く、有害物質が含まれていないことなどを確認した。担当者は「駿河湾内に十分な資源量がある。認知度が上がり需要が確保されれば、漁業として成立する可能性もある」と着目する。8月下旬の検討会では、給食提供日に関係者も一緒に食べて児童の声を直接聞くことを決めた。由比港漁協青年部の大石達也部長は「淡泊で甘みがあり、おいしい魚。駿河湾の新ブランドにもなり得る」と語る。



 <センハダカ> ハダカイワシ科に属する体長約5センチの深海魚。世界各地に生息するとされる。国内では漁業として確立されている地域はない。本県では研究の一環として一時的に県から特別採捕許可を得て、サクラエビ漁船で漁獲している。

静岡新聞社

最終更新:9月13日(火)9時2分

@S[アットエス] by 静岡新聞