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【秋場所】稀勢の里“不気味な笑顔”の意味

東スポWeb 9/13(火) 12:11配信

 大相撲秋場所2日目(12日、東京・両国国技館)、3場所連続で綱取りに挑む大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が小結栃煌山(29=春日野)を退けて初白星を挙げた。平幕を相手にふがいない内容で完敗を喫した初日とは打って変わり、この日は一方的に押し出して快勝。和製大関は一夜にして別人のように“変身”した。いったい何が起こったのか? 角界関係者が指摘する「あの、よく分からない笑顔」の意味とは――。

 稀勢の里が栃煌山を一蹴して初白星を挙げた。得意の左おっつけで前に出ると、相手に何もさせずに一気に押し出した。取組後は「完璧だった? ウン。まあ、良かったと思います。(左おっつけは)当たり負けしないように。だいぶ良くなってきた」と納得の表情を浮かべた。平幕の隠岐の海(31=八角)に完敗を喫した初日とは、まるで別人。この日は前日とは大きく異なる“変化”が見て取れた。

 初日に土俵近くで稀勢の里の様子を目撃した角界関係者は「初日は土俵下(控え)にいる時から全く笑っていなかった。どうしたのかな?と思って見ていたら、負けてしまった」と証言する。ここ数場所の稀勢の里は土俵下の控えから、時には仕切りの際まで笑みを浮かべることで知られている(本紙既報)。その理由を本人は明かさないものの、ある種の「リラックス効果」を生むため笑っているというのが大方の見方だ。

 初日は緊張のせいか一切笑顔を見せなかった和製大関だが、2日目は思い出したように満面のスマイル。無理やりなのか、顔面が不自然に引きつっているようにも見えたほどだ。

 稀勢の里に対して辛辣な発言を連発した初日に続いて、取組を視察した横綱審議委員会の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「相撲を取る前は、ずいぶん緊張しているようにも見えた。あの、よく分からない笑顔。目(まばたき)のパチパチもあった」と指摘する。日本相撲協会の八角理事長(53=元横綱北勝海)も「(完敗した初日から)何かを変えなきゃいけないと思っているんじゃないの」と笑みの理由を推測した。

 いずれにせよ、この日の表情は誰の目から見てもハッキリと「笑顔」と映っていたことは明らか。初日の完敗を受けて意識的に顔面に“修正”を施したのは間違いない。結果的に取組では見違える強さを発揮して完勝。やはり、スマイルには一定の効果があったということなのか。

 ただ、一部の関係者からは「笑ったり、笑わなかったり、笑ったり…。見ているほうが心配になってくる」との率直な声も…。見た目にも分かりやすすぎる“試行錯誤”に、横綱候補の不安定な精神状態が透けて見えるということなのだろう。

 稀勢の里は3日目以降に向けて「これからでしょう」と巻き返しに意欲を見せた。守屋委員長も「初日もこういう相撲を取ってくれれば国民も喜ぶのに。力強い相撲を取れば希望が持てる」と改めて和製横綱誕生に期待したが…。綱取りの行方と同時に、取組前の表情にもますます注目が集まることになりそうだ。

最終更新:9/13(火) 12:15

東スポWeb

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